鮮卑姓大野氏の考証
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/26 21:22 UTC 版)
大野氏の鮮卑姓を授けられているが、これが賜姓なのか、実際には復姓であったのかについては議論がある。『旧唐書』『資治通鑑』は、李虎は西魏時代に鮮卑姓大野氏を賜り、大野氏を名乗っていたとしている。しかし、卓鴻澤(中央研究院歴史語言研究所)は、そうではなくて鮮卑姓大野氏が本来の姓であり、唐李氏が老子の子孫を自称し、道教を優遇したのは鮮卑のシャーマニズムと関連があることを文献学的に考証している。シンガポールの学者、Shao-yun Yang(デニソン大学)は、「文献学的に裏付けている」「李虎の姓は元々鮮卑姓大野氏だったこと、高祖が老子を祖先としたのは鮮卑の信仰と関係があることを文献学的手法で論証した」と評している。
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