鮮やかな色に見える理由
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/24 16:38 UTC 版)
極成層圏雲がアコヤガイのように鮮やかな色をする理由として、雲を構成する雲粒の大きさが均一であることが考えられている。分かりやすく説明すれば、極成層圏雲は透明ガラス、普通の雲は曇りガラスに喩えることができる。 透明ガラスはどの部分でも光の反射のしかたは同じであり、反射角は入射角だけに関係するため、うっすらと鏡のように反射して写った像を見ることができる。曇りガラスはガラスを構成するそれぞれの粒子でそれぞれ光の反射のしかたが異なり、反射角はそれぞれの粒子の角度にも関係するため、鏡のように像を見ることができない。 極成層雲は雲粒の大きさが均一であるため、透明ガラスのような役割を果たし、加えて雲粒が粒であるため写真レンズのような役割も果たし、ニュートンリングのように色が並んだ模様を見ることができる。一方、普通の雲は雲粒の大きさがそろっていないため、彩雲などをのぞけば普段鮮やかに色づくことはない。
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