頭頸部癌
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頭頸部癌(とうけいぶがん)とは、その名の通り頭頸部にみられる臓器における悪性腫瘍の総称である。
頭頸部癌にふくまれる疾患の例
などを対象とする。
発生部位の性質上、扁平上皮癌が主であるが、甲状腺癌などは例外の代表的なものである。これらは耳鼻咽喉科で診断・治療を受けることが多い。頚部悪性腫瘍には悪性リンパ腫もしばしばみられるが、これは血液腫瘍のひとつと分類され血液内科で診療されることが多い。また眼神経(眼科で診療)や皮膚腫瘍(皮膚科で診療)は頭頸部癌には含まれない(例:視神経腫瘍、悪性黒色腫、有棘細胞癌)。
2005年に、スウェーデンのマルメ大学で行われた研究は、ヒトパピローマウイルス(HPV)に感染した人間との、予防手段を用いないオーラルセックスは口腔癌のリスクを高めると示唆した。この研究によると、癌患者の36%がHPVに感染していたのに対し、健康な対照群では1%しか感染していなかった[1]。
『ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン』誌で発表された最近の別の研究は、オーラルセックスと咽喉癌には相関関係があることを示唆している。HPVは頸部癌の大半に関係しているので、この相関関係はHPVの感染によるものと考えられている。この研究は、生涯に1-5人のパートナーとオーラルセックスを行った者は全く行わなかった者に比べおよそ2倍、6人以上のパートナーと行った者は3.5倍の咽喉癌のリスクがあると結論付けている[2]。
『Scientific Reports』誌で発表された研究によると、扁平上皮癌においてALKBHタンパク質ファミリーの多くが過剰発現することがわかった[3]。
脚注
出典
頭頸部癌
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/01 04:15 UTC 版)
424例の未治療頭頸部扁平上皮癌患者を対象にした第III相臨床試験において、セツキシマブと放射線併用療法群(211例)は生存期間中央値49ヵ月、局所制御期間24.4ヵ月であり、放射線治療単独群(213例)の生存期間中央値29.3ヵ月、局所制御期間14.9ヵ月を上回った。さらに、442例の未治療頭頸部扁平上皮癌(再発あるいは転移症例)を対象とした第III相臨床試験において、セツキシマブと化学療法(プラチナとFU)併用療法群(222例)は生存期間中央値10.1ヵ月、無増悪生存期間5.6ヵ月、奏功率36%であり、化学療法単独群(220例)の生存期間7.4ヵ月、無増悪生存期間3.3ヵ月、奏功率20%を有意に上回った。
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