頂点関数
(頂点函数 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/12/17 20:15 UTC 版)
場の量子論において、頂点関数(ちょうてんかんすう、vertex function)とは、複数の粒子が相互作用する過程を記述する相関関数である。量子電磁力学においては、電子のような荷電粒子が仮想的な光子を吸収する(放出する)過程であり、3点頂点関数に対する1ループの頂点補正(ちょうてんほせい、vertex correction)は電子の異常磁気モーメントに支配的な寄与を及ぼす。
概要
頂点関数Γμは有効作用Γeffの汎関数微分によって定義される。量子電磁力学における3点頂点関数は、電磁場との結合定数 eを用いて
=
となる。上記のダイアグラムには便宜上、フェルミ粒子や光子の外線が引かれているが、頂点補正の計算に含まれるのは実線(フェルミ粒子)2本+波線(光子)から成るループ部分のみである。
参考文献
- M.E. Peskin; D.V. Schroeder (1995). An Introduction To Quantum Field Theory. Westview Press. ISBN 978-0201503975.
関連項目
- 頂点関数のページへのリンク