非定常熱線法
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非定常熱線法(ひていじょうねっせんほう、英: Transient Hot Wire Method)は、単に熱線法、流体分野では細線加熱法と称され、非定常状態で熱伝導率を測定する一つの方法である。一般に、非定常状態では熱拡散率が測定され、熱伝導率を求めるには別に測定した試料の比熱容量と密度を基に計算する必要があるが、非定常熱線法は既知の熱量を試料内に放散させることにより、非定常法でありながら熱伝導率が直接得られることを最大の利点としている。
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- ^ 林 國郎、福井雅男、上井勲「熱線法による熱伝導率測定に必要な試料の径方向の大きさについて」『窯業協会誌』81号、1973年、534-542頁
- ^ 林 國郎、福井雅男、上井勲「熱線法による熱伝導率測定に必要な試料の軸方向の長さについて」『窯業協会誌』82号、1974年、202-208頁
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- ^ 林 國郎、上井 勲、「高温における耐火レンガの熱伝導率の測定」『耐火物』22号、 1970年、496-501頁。
- ^ 林 國郎、福井雅男「非定常熱線法による熱伝導率の測定値に及ぼす試料温度変動の影響」『窯業協会誌』85号、 1977年、605-607頁)。
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- ^ E.H.Ratcliffe(1963)." A survey of most probable values for the thermal conductivities of glasses between about - 150 and 100'C, including new data on twenty-two glasses and a working formula for the calculation of conductivity from composition". Glass Technol. 4: 113.
- 1 非定常熱線法とは
- 2 非定常熱線法の概要
- 3 測定条件
- 4 測定方法
- 5 関連項目
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