静磁場とは限らない場合への拡張
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 08:03 UTC 版)
「電位」の記事における「静磁場とは限らない場合への拡張」の解説
静磁場とは限らない場合マクスウェル方程式の一式 r o t E = − ∂ B ∂ t {\displaystyle \mathrm {rot} ~{\boldsymbol {E}}=-{\frac {\partial {\boldsymbol {B}}}{\partial t}}} の右辺は0になるとは限らない。電位の経路依存性の証明には右辺が0になることを用いていたので、静磁場とは限らないケースでは電位の経路非依存性がいえない。 しかし電位の概念を適切に補正することで経路に依存しないポテンシャル概念 φ(P) を得ることができる。この φ(P) は電磁場のスカラー・ポテンシャル と呼ばれ、磁場に対するポテンシャル概念であるベクトル・ポテンシャル と合わせて電磁ポテンシャルと呼ばれる。 スカラー・ポテンシャルは静磁場とは限らない場合における電位の代替概念である。静磁場の場合スカラー・ポテンシャルは前述の電位の定義と一致する。また電磁ポテンシャルは相対論と相性がよく、ローレンツ変換に対する不変性を示すことができる。
※この「静磁場とは限らない場合への拡張」の解説は、「電位」の解説の一部です。
「静磁場とは限らない場合への拡張」を含む「電位」の記事については、「電位」の概要を参照ください。
- 静磁場とは限らない場合への拡張のページへのリンク