雀の学校
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/29 23:24 UTC 版)
「雀の学校」(すずめのがっこう)は、日本の童謡。作詞は清水かつら、作曲は弘田龍太郎。
雀の先生がムチを振るって命令し、生徒の雀は自己思想を禁じ国策に向かって突き進む事を歌っているとされ、雀のたった1つの鳴き声である「チイパッパ」を比喩的表現として、全ての日本国民が1つの言葉を胸に日本国を守ろうとすることも同時に歌ってあり、帝国主義的な表現を含めて描いているという見方があるが、それに否定的な見方もある[1]。
初出は雑誌『少女号』1922年(大正11年)2月号[2][3]。同誌の大正10年12月号を初出とする情報は、与田凖一編『日本童謡集』(岩波文庫、1957年)を筆頭に多くの文献に見られるが、誤りである[3]。
作詞の清水かつらが1951年没、作曲の弘田龍太郎が1952年没なので著作権の保護期間が満了し、歌詞も楽曲もパブリックドメインとなっている[4]。
歌詞
- (甲・乙)チィチィパッパ チィパッパ
- (甲)雀の学校の 先生は 鞭をふりふり チィパッパ
- (乙)生徒の雀は 輪になって お口をそろえて チィパッパ
- (甲)まだまだいけない チィパッパ も一度一緒に チィパッパ
- (甲・乙)チィチィパッパ チィパッパ
楽曲

アレンジ版
- 平川唯一による英訳詞「スパロウ スクール(雀の学校)」(Sparrow School) が存在し、平川唯一と佐々川浩子、日本ビクター児童合唱団の歌でビクターから発売された。SPレコード「カム カム エヴリボディ(みんな来い)」(規格品番:V-40004)のB面に収録[5][6]。
脚注
- ^ 「雀の学校」をめぐって―教育の文化的遺産の継承を考える― (PDF) - 京都教育大学
- ^ “和光市歴史の玉手箱 和光市ゆかりの文化人 清水かつら”. 2025年5月30日閲覧。
- ^ a b “池田小百合 なっとく童謡・唱歌 弘田龍太郎作曲の童謡2 雀の學校”. 2025年5月30日閲覧。
- ^ JASRACの作品データベース検索サービス(“検索画面”. J-WID. 日本音楽著作権協会. 2025年5月30日閲覧。)作品タイトル「雀の学校」、作品コード:043-0079-3。
- ^ カムカム エヴリボディ(当時の「英語会話」テキスト『カムカム エヴリボディ』に掲載された広告)、日本の古本屋 - 2022年11月7日閲覧。
- ^ スパロウ・スクール、国立国会図書館デジタルコレクション - 2022年11月7日閲覧。
外部リンク
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