陽宅と陰宅
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 09:59 UTC 版)
風水では都市や住居(すなわち生者の居住空間)を「陽宅(ようたく)」、墳墓(すなわち死者の居住空間)を「陰宅(いんたく)」と呼んで区別している。そのよろしきを得れば、死者は永く幸を受け、生者はその子孫繁栄するという。 陰宅風水は『葬書』において理論化され、のちに陽宅風水にも大きな影響を与えるようになった。巒頭において山脈(風水では「龍脈」と言う)の気を受け継いで集中する「穴」(いわゆるパワースポット)の位置が重要視されるように、陰宅風水においては先祖の墓が先祖代々の気を受け継ぐ「穴」とされ、陰宅を正しい位置に設置すると、陰宅から流れる気が陽宅を栄えさせるという。 なお、現代の中国人社会では、風水はもっぱら墓相や墓そのものの意味に使われることが多い。[要出典]『葬書』によるイメージが根強いためとも考えられる。ただし現代の大都会や日本では「穴」だからと言ってもどこでも勝手に墓地を作れるわけでは無いので、陽宅風水の方が盛んである。
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