阿部加奈子とは? わかりやすく解説

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阿部加奈子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/14 21:39 UTC 版)

阿部 加奈子
2014年撮影
基本情報
生誕 (1973-03-23) 1973年3月23日(49歳) 大阪市
出身地 日本
学歴 東京藝術大学音楽学部 パリ国立高等音楽院
ジャンル クラシック音楽
職業 指揮者 ピアニスト 作曲家
担当楽器 指揮
公式サイト http://www.kanakoabe.com

阿部 加奈子(あべ かなこ、女性、1973年3月23日 - )は、ヨーロッパ在住の日本人指揮者、作曲家、ピアニストである。

経歴

大阪市に生まれ、2歳より母からピアノの手ほどきを受ける。相愛音楽教室東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校東京藝術大学音楽学部作曲科を経て、パリ国立高等音楽院に入学し、7つのクラス(和声対位法フーガ管弦楽法・楽曲分析・器楽伴奏・指揮)を修了する。これまでに、作曲を永冨正之、ピアノ伴奏法をジャン・ケルネール、管弦楽法をマーク=アンドレ・ダルバヴィ、楽曲分析をミカエル・レヴィナス、指揮法をフュルスト・ヤーノシュナジ・ジョルトエトヴェシュ・ペーテル他に師事している。

2005年にパリで現代音楽アンサンブル、ミュルチラテラル[1](Multilatérale)を創設、音楽監督に就任する。2006年には第50回ヴェネツィア・ビエンナーレ現代芸術祭に招待され、ミカエル・レヴィナスのオペラを指揮したほか、2022年までに170作を超える新作の初演を行っている。

2008年から2009年にかけては、モンペリエ国立歌劇場副指揮者として、ローレンス・フォスターイェジー・セムコフアラン・アルティノグリュ、エンリケ・マッツォーラ等の指揮助手を務める。また、モンペリエ国立管の演奏会やオペラ公演を数多く指揮する。2010年10月にはチューリッヒ歌劇場でのマーク=アンドレ・ダルバヴィのオペラ『ジェズアルド』世界初演の副指揮を担当した。2014年にはファビオ・ルイージの副指揮者としてアルフレード・カゼッラのオペラ『蛇女』の公演に携わった。

現在までに、指揮者・ピアニストとして武満徹ピアノ作品集を含む9枚のCDをリリースしている。またラジオ・フランスなどでのラジオ録音も定期的に行っており、2012年に録音したラジオ・オペラ「幻覚の夜」はイタリア賞を受賞した。

これまでの主な客演先はモンペリエ国立管弦楽団、ロレーヌ国立管弦楽団、コンセール・パドルー、ニース交響楽団、カーン管弦楽団、リール国立管弦楽団、バスク交響楽団、パリ国立高等音楽院管弦楽団[2]、Ensemble l'Itinéraire、Smash Ensemble、Ensemble Zellig、ジュネーヴ室内管弦楽団、ギャルド・レピュブリケーヌ管弦楽団、 オーケストラ・ニッポニカ東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団東京フィルハーモニー交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、広島交響楽団群馬交響楽団、大阪交響楽団兵庫芸術文化センター管弦楽団など。

2011年3月の東日本大震災勃発後、4月10日に国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)パリ本部国際第一会議場にてチャリティー演奏会を企画、実行委員長として有志音楽家からなる「ジャポネードオーケストラ」を指揮した。

2013年より日仏現代音楽協会[3]代表。

2014年よりインドネシア・ユース交響楽団[4]の音楽監督ならびにMusica Universalis[5]の芸術監督を務める。

2022年4月、ドーム交響楽団[6]の音楽監督に就任。同年7月にはブシュラ・エル=トゥルクの新作室内オペラ「Woman At Point Zero」の初演の指揮をしてエクサンプロヴァンス音楽祭にデビュー。

外部リンク

脚注

  1. ^ Accueil | Multilaterale”. multilaterale.fr. 2022年7月22日閲覧。
  2. ^ パリ管弦楽団やその前身のパリ音楽院管弦楽団(1828年 - 1967年)とは異なる。
  3. ^ http://afjmc.org/fr/
  4. ^ http://iysorch.wix.com/music
  5. ^ http://www.musica-universalis.info
  6. ^ Schmitt, francois. “orchestre symphonique en auvergne” (フランス語). Orchestre Symphonique des Dômes. 2022年7月22日閲覧。



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