防振合金(制振合金)
音や振動を熱などに変化させ、吸収減衰させる合金で、鋳鉄、マグネシウム合金、マンガン銅合金などがある。減衰機構にはいろいろあるが、例えば片状黒鉛鋳鉄の場合、軟らかい黒鉛と硬い基地との界面での塑性変形、粘性流動によって減哀が生じる。片状黒鉛鋳鉄にオーステンパー処理を施し強度を向上させたうえ、その高い減衰性能を活用し、オートマチックトランスミッションの軸受けの裏金に適用されたり、同様に片状黒鉛鋳鉄より減衰性能は落ちるが、球状黒鉛鋳鉄にオーステンパー処理を施し、エンジンのタイミングギヤに適用されている。
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