開湯伝説・神域
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/06 06:02 UTC 版)
伝承によると赤城山の神と二荒山の神との間で領地を巡う争いがあり、やがて劣勢となって当地まで撤退を余儀なくされた赤城山の神によって温泉が開かれたとされる。赤城山の神が弓(あるいは矢)を立てた場所から温泉が湧出し、傷を癒やした赤城山の神は再び二荒山の神に挑み、打ち倒したという。古墳時代、「毛野国」が2分され、現在の群馬県(上野国)と栃木県(下野国)となる過程で起こった国境争いから生まれた話とされる。 テレビアニメ『まんが日本昔ばなし』に見られるように、一般的には赤城山の神は大ムカデ、二荒山の神は大蛇とされる。しかし、老神温泉では赤城山の神が大蛇、二荒山の神が大ムカデと逆転して伝えられている。これに関しては藤原秀郷のムカデ退治の話から、勝者を大蛇に、敗者を大ムカデに見立てるものだとすれば、老神温泉では赤城山の神が勝利したとされることから、勝利した赤城山の神が大蛇で、敗退した二荒山の神が大ムカデと言われるようになったとする研究がある。
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