長瀬猛
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/14 07:25 UTC 版)
長瀬 猛(ながせ たけし、1968年 - )とは日本の政治家、政治活動家、実業家。自由民主党所属の兵庫県議会議員(2期)。かつて神戸市議会議員(2期)を務めた。選挙区は神戸市東灘区。元建設機械関連会社勤務・医療コンサル会社経営者
政治姿勢
「地域密着・現場主義・行政監視」を掲げ、環境政策、防災、DXの安全性、行政の透明性、北朝鮮による拉致問題などに積極的に取り組む。また、自身の政治資金の使途について、毎月の収支報告書を公式ホームページで公開し、透明性の高い政治活動を実践している。
経歴
- 出身地:兵庫県神戸市灘区
- 学歴:甲南中学校・高等学校、甲南大学法学部卒業
- 民間歴:建設機械レンタル会社に12年勤務
- 2011年:医療コンサルタント会社設立
- 2013年・2015年:神戸市議会議員選挙(東灘区)に補選・本選で当選(通算2期)
- 2019年:兵庫県議会議員選挙(東灘区)に初当選
- 2023年:再選(2期目)
概要
兵庫県神戸市灘区生まれ、甲南高等学校卒業、甲南大学法学部卒業。自民党兵庫県連青年局兵庫第一選挙区青年局長。幼い頃は人見知りする子供であったものの、甲南中学校で弁論部に入部したことを契機に人前で話すことに興味を持つ。このころに政治家になろうと決意したが、強く心に決めたのは阪神・淡路大震災を経験したことから[1]。
政治家として
2006年11月、自民党兵庫県連の新人公募により神戸市会東灘選挙区の公認公募となる。2007年4月、統一地方選挙神戸市会東灘選挙区に立候補するが落選。2011年4月統一地方選挙神戸市会東灘選挙区に立候補するが次点落選。2013年10月、神戸市会東灘選挙区補欠選挙に当選。2015年4月、統一地方選挙神戸市会東灘選挙区に当選[1]。
政治活動家として
北朝鮮拉致問題
北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会兵庫の代表を務め拉致問題解決に向けて活動している。行方不明であった神戸市のラーメン店店員であった田中実の不自然な動きを調査した。これは田中実の両親は離婚しており、幼い頃より母親と連絡を取ることはほとんどしていなかったものの、田中実の出身高校に母親を名乗る女性が息子が家出したと相談に訪れていたというもの。そしてその数年後に田中実本人を名乗る男性が同校を訪れ、卒業証明書か資格証明書の発行を申請し受け取っていたというもの[2]。田中実の失踪にはこの働いていたラーメン店店主と、非公然組織洛東江の元最高幹部の男性が関与していたとして国外移送目的略取罪で兵庫県警に刑事告発していた。だがこのラーメン店店主は2014年春に死亡した[3]。
朝鮮学校問題
兵庫県内の朝鮮学校に兵庫県と神戸市が支給している補助金は違法であるとして、県と市を相手取り補助金交付決定の取り消しを求める訴訟を起こした。この訴訟の判決が2014年4月23日に神戸地裁で下され、裁判長はこれには違法性はないと請求を棄却した[4]。
神戸市議会議員時代の功績(2013〜2017)
- 医療コンサルの経験を活かし、市内の医療・介護体制の改善に尽力。
- 地域インフラ・教育・住民サービス向上のための政策提言を数多く行う。
- 税金の使途の「見える化」を市民に促進し、啓発活動にも注力。
- 自身のYouTubeチャンネルで議会報告を行い、市民との双方向コミュニケーションを実現。
兵庫県議会議員としての主な功績(2019〜)
環境・県民緑税
- 都市住民が森林保全・花粉症対策などの目的を理解しやすいよう、「県民緑税」の啓発と使途改善を提言(令和7年第370回定例会)。
地方創生・神戸市連携
- 東京一極集中の是正を掲げ、「居場所と役割」のある地域社会の創出を神戸市と連携して推進。
防災・減災
- 「1.17のつどい」で救護体制の現地確認を行い、阪神・淡路大震災の教訓を踏まえた実効性ある災害対策を提案。
DX・行政ITの安全性
- 「ひょうご防災ネット」アプリのセキュリティ不備を追及し、再発防止策や情報管理体制の強化を求めた(令和5年第361回定例会)。
行政の透明性と情報公開
- 第三者委員会の報告書非公開問題に対し、情報公開の必要性と告発の必要性を議会内外で強く主張。
北朝鮮による拉致問題
- 「拉致被害者を救う会・兵庫」代表として、啓発・連携・支援活動を継続。
- 朝鮮学校への補助金交付に異議を唱え、違法性を問う訴訟(敗訴)も行った。
活動スタイル
- 「現場で見て、聞いて、動く」ことを信条とし、災害現場や医療現場を実際に訪れて政策提案に反映。
- SNS・動画を活用した政治発信に積極的で、有権者への説明責任を果たす姿勢を貫く。
- 毎月の政治資金収支報告書を自らのWebサイトで公開し、徹底した説明責任と政治資金の透明性確保に努めている。
人物
- 弁論部出身で、人前で話す技術や議論力に定評。
- 家族構成:妻と3人の子ども(長男・次男・三男)
- 趣味:読書・散歩・政治討論番組の視聴
外部リンク
- 公式サイト
- YouTubeチャンネル(長瀬たけしチャンネル)
- X(旧Twitter)@nagase_takeshi
脚注
- ^ a b “長瀬たけしプロフィール”. 長瀬たけしオフィシャルサイト. 2018年5月31日閲覧。
- ^ “asahi.com : アサヒ・コム:ニュース特集:北朝鮮拉致事件”. www.asahi.com. 2018年5月31日閲覧。
- ^ “【北朝鮮拉致】関与は…田中実さんら拉致関与疑いの元ラーメン店主、ひっそり死亡(1/2ページ) - 産経WEST”. 産経新聞社. 2018年5月31日閲覧。
- ^ “朝鮮学校補助金交付取り消し請求を却下 神戸地裁 - 産経WEST”. 産経新聞社. 2018年5月31日閲覧。
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