鋳鋼台車の長所と欠点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/07 08:39 UTC 版)
「参宮急行電鉄2200系電車」の記事における「鋳鋼台車の長所と欠点」の解説
鋳鋼製台車枠は一体成型故に強固で剛性が高く、一般的な組み立て構造台車枠における接合部の弛緩問題が生じなかった。従って、常態では事実上メンテナンスフリーと言える構造であった。 しかし、鋳鋼台車枠は重量がかさむうえ、破損時の修理が事実上不可能という弱点を抱えていた。事故などで歪みや割損、あるいは亀裂などの重大な破損が発生した場合には、もはや各鉄道会社の車両工場レベルでは対処できず、当該台車枠そのものを放棄して代品を新製するほかなかったのである。 工業力に優れ、市場規模の大きさから量産によるコスト引き下げも実現していた当時のアメリカではさして問題視されなかったが、鋳鋼台車枠を同一規格で大量生産するほどの市場に恵まれず、しかも工業力が未熟だった当時の日本では、これは無視し得ない欠点であった。
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