鉄眼一切経
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/26 03:16 UTC 版)
隠元の法孫に当たる鉄眼道光は艱難辛苦の末に、隠元のもたらした明版大蔵経を元版とした『鉄眼版(黄檗版)一切経』といわれる大蔵経を開刻・刊行した。これによって日本の仏教研究は飛躍的に進んだばかりか、出版技術も大きく進歩発展した。一方、了翁道覚(1630 - 1707年)は錦袋円(きんたいえん)という漢方薬の販売により、収益金で鉄眼の一切経の開刻事業を援助する一方、完成本を誰もが見られるようにする勧学院を各地に建て、日本の図書館の先駆けとなった。後に鉄眼一切経は重要文化財に指定され、黄檗山万福寺山内の宝蔵院で現在も摺り続けられている。
※この「鉄眼一切経」の解説は、「黄檗宗」の解説の一部です。
「鉄眼一切経」を含む「黄檗宗」の記事については、「黄檗宗」の概要を参照ください。
- 鉄眼一切経のページへのリンク