鉄人が去りし後
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/12 17:17 UTC 版)
オートレース界は、長引く売上不振を打開すべく「構造改革」を断行した。これにより、島田信廣が引退した翌年度から賞金総額が2割削減されるに至った。更に内部改革を実施し、新ランキング制度、レース総数の削減と場外発売展開、オートレースは新たな時代へと確実に変化していった。 21世紀に入ってからはレース形態にも大きな変化が生じた。後続車が先行者を序々に抜いていくというオートレース特有のレース模様が、スタート力が重視されるスピードレースへと変貌していったのだ。島田が栄華を極めた時代から、新たな時代への移り変わりであった。そして、この変化の波にのまれるかのように、期前から10期以下のベテランレーサーが多くが黒潮を去っていった。特に2003年には船橋所属のベテランレーサーがほぼ一斉に大量に引退するという事態まで起きている。 島田は引退時に「何も思い残すことはないけど、業界のこれからがちょっと心配だね。」というメッセージを残した。
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