鈴木善照とは? わかりやすく解説

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鈴木善照

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/16 21:04 UTC 版)

鈴木 善照(すずき よしてる、1909年10月8日 - 1993年8月18日)は、日本の経営者工学博士同和鉱業社長を務めた。千葉県出身[1]

経歴・人物

東京帝国大学に学ぶ。在学中は漕艇部に所属して活動[2]ベルリンオリンピック漕艇競技のエイト種目では、東京帝大クルーが日本代表に選ばれたため[2]、鈴木もその一員としてオリンピックに出場した(敗者復活戦で敗退)[3][4][注釈 1]。鈴木はクルーのバウ(舳手)を務めた[5]:19

1936年に東京帝国大学工学部採鉱科を卒業[1]、同年に同和鉱業に入社[1]1960年11月に取締役に就任し、1963年5月に常務を経て、1971年に副社長に就任し、1973年5月には社長に昇格[1]1977年6月には会長を経て、1981年6月には相談役に退いた[1]。この間、日本鉱業会(現在の資源・素材学会)会長[6][7]などの公職を務めた。

実業界で活動するとともに漕艇競技にも関わり、第二次世界大戦後には東京大学のボート部の指導にあたった[5]:19[注釈 2]。1950年には日本漕艇協会(現在の日本ローイング協会)から『ローイング』を出版した[3][10]

1993年8月18日肝不全腎不全のために死去[11]。83歳没。

栄典

1969年藍綬褒章を受章し、1975年6月にフランス・オルドレ・ナショナル・ドゥメリット勲章を受章し、1982年4月に勲二等旭日重光章を受章[1]

脚注

注釈

  1. ^ 東京帝大クルーは、オリンピックに先立ってロンドンで行われた競技会(マロー・レガッタ英語版[5]:19)では優勝した[2]
  2. ^ Olympediaは、東京工業大学のボート部の指導にあたった旨が記されている[3]。また、Olympediaは、鈴木が指導した地元大学のクルーが1960年ローマオリンピックに出場したとあり[3]、これは東北大学漕艇部にあたるが、当時の東北大学漕艇部監督は堀内浩太郎である[8]。堀内は戦後間もない頃、東大漕艇部で鈴木善照や千葉四郎の指導を受けたことを語っている[5]:19[9]

出典

  1. ^ a b c d e f 人事興信所 1991, す131頁.
  2. ^ a b c 日本選手第一号から1976モントリオール大会まで 淡青色のオリンピアンたち|オリパラと東大。”. 東京大学. 2025年10月17日閲覧。
  3. ^ a b c d Yoshiteru Suzuki”. Olympedia. 2025年10月17日閲覧。
  4. ^ 「鈴木 善照」の検索結果”. TEAM JAPAN オリンピック記録検索. JOC. 2025年10月17日閲覧。
  5. ^ a b c d 堀内浩太郎. “ボート回想80年”. ローマへの道 堀内監督の時代 1957-1960. 東北大学漕艇部. 2025年10月17日閲覧。
  6. ^ 日本鉱業会 創立100周年 記念大会報告”. 日本鉱業会. 2025年10月17日閲覧。
  7. ^ 歴代会長”. 資源・素材学会. 2025年10月17日閲覧。
  8. ^ ローマへの道 堀内監督の時代 1957-1960”. 東北大学漕艇部. 2025年10月17日閲覧。
  9. ^ インカレの時代②~1979-1983”. Rowingの志 (2022年8月11日). 2025年10月17日閲覧。
  10. ^ ローイング Rowing”. CiNii. 2025年10月17日閲覧。
  11. ^ 1993年 8月19日 日本経済新聞 朝刊 p35

参考文献

  • 人事興信所 編『人事興信録 第36版 上』人事興信所、1991年。 

関連項目

外部リンク

先代
新井友蔵
同和鉱業社長
1973年 - 1977年
次代
小森英夫



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