釘の種類の誤りと欠陥住宅
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/02 16:07 UTC 版)
上記のような規定があるにもかかわらず、鉄丸くぎ(N釘)や2×4用太め鉄丸くぎ(CN釘)を使わなければならないところに、誤って細いロール釘(NC釘)や梱包用鉄釘(FN釘)を使ってしまうことがある。特に検査が厳重な場合でも、釘の種類までは検査しない場合が多いため、この手の欠陥はかなり多い。釘の間隔を守らなかったり、釘頭が構造用合板などの面材にめり込んでいることもある。 このような欠陥住宅は、耐震性・耐風性が低くなる。また、家が常時揺れるなどの支障も来たしやすい。このため、建築主、設計士、施工業者ともよくチェックする必要がある。 誤使用の主な原因は、釘の種類が多すぎてどれを使えば良いのかわからないことや、釘に関する知識が不足していることが挙げられる。また、釘の箱に「普通鉄釘」などという不明瞭な表記がされており、紛らわしいことも一因である。なお、現場に置かれている釘の箱に、「NC」「FN」「MN21-50」「MN25-65」「MNF31-75」などの表記があったら、その釘が構造耐力上主要な部分に使われていないことを確認する必要がある。 万一、構造耐力上主要な部分において、釘の種類を誤って使っていたり、釘頭がめり込んでいたりしたら、それらの釘をすべて無効とし、正しい釘を打ち直す必要がある。
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