金網を入れた植木鉢の考案
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/09/13 02:35 UTC 版)
「ジョゼフ・モニエ」の記事における「金網を入れた植木鉢の考案」の解説
当時の園芸用の植木鉢類は、もっぱら伝統的な陶器(粘土を焼いたもの)で作られたものが普及していた。これに新しい変わり種としてコンクリート製の植木鉢も出回るようになっていて、目新しさからそれなりに人気があった。 しかしコンクリート製植木鉢は不便だった。分厚いコンクリート製の鉢は重すぎて容易には動かせず、堅い割にはよく壊れた。 モニエは薄くて丈夫な植木鉢を求め、コンクリートの鉢の改良に取り組んだ。そして1849年に、金網にセメントを流し、補強したコンクリート鉢をつくるという発想に到達した。モニエははじめ、凍結しても割れない水道管の材料を探しているうちに、コンクリートに金網で補強することに行き着いたと言う。 それよりも以前から、鉄骨をコンクリートで被膜する工法が知られていたが、これは建築物の耐火性を高める目的で行われており、強度を高める目的で鉄とコンクリートを組み合わせたのはモニエの植木鉢が最初だと考えられている。
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