量子コンピュータを用いた攻撃
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/14 16:12 UTC 版)
「楕円曲線暗号」の記事における「量子コンピュータを用いた攻撃」の解説
離散対数問題を効率的に解くことのできるショアのアルゴリズムは、楕円曲線暗号の解読にも利用できる。256ビットの法を持つ楕円曲線暗号(128ビット安全)を破るためには、2330量子ビット、1,260億トフォリゲートのリソースを持つ量子コンピュータが必要であると見積もられている。一方、アメリカ国立標準技術研究所の勧告(NIST SP 800-57)によりこれと同等のセキュリティレベルとされる3072ビット鍵のRSA暗号を破るためには、6146量子ビット、18.6兆トフォリゲートが必要であり、@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}量子コンピュータにとっては、RSA暗号に比べ楕円曲線暗号は攻撃しやすいといえる。[独自研究?]いずれにせよ、これらのリソースは現在実存する量子コンピュータのリソースをはるかに超えており、このようなコンピュータの構築は10年以上先になると見られている[要出典]。 同種写像暗号は、楕円曲線の同種写像を用いた暗号方式であり、量子コンピュータに対して耐性がある(耐量子)と考えられている。同種写像暗号の例としてディフィー・ヘルマン鍵共有と同様に鍵共有を行うSIDHがある。従来の楕円曲線暗号と同じ体の演算を多く使用し、必要な計算量や通信量は現在使用されている多くの公開鍵システムと同程度である。
※この「量子コンピュータを用いた攻撃」の解説は、「楕円曲線暗号」の解説の一部です。
「量子コンピュータを用いた攻撃」を含む「楕円曲線暗号」の記事については、「楕円曲線暗号」の概要を参照ください。
- 量子コンピュータを用いた攻撃のページへのリンク