重力勾配による安定(重力傾度安定方式 Gravity-gradient stabilization)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/06 05:02 UTC 版)
「姿勢制御」の記事における「重力勾配による安定(重力傾度安定方式 Gravity-gradient stabilization)」の解説
軌道上では、機体の1つの軸が他の2軸よりも長い場合、その長い軸が天体の質量の中心を指すような姿勢で自然に安定する。これが重力傾度安定であり、能動的な姿勢制御システムや燃料消費を必要としない。このようになる原因は潮汐力である。機体の上端は下端ほど重力を感じない。長軸が重力加速度の方向でない場合、復元トルクが働く。従って、何らかの制動方法がなければ、機体が振り子のように発振する可能性がある。人工衛星の2つの部分をテザーで結ぶ形態にして、制動トルクを増加させることがある。テザーを使う場合の問題点は、微小な星間物質であってもテザーを破損する恐れがある点である。
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