重々無尽の縁起とは? わかりやすく解説

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重々無尽の縁起

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/17 08:10 UTC 版)

華厳宗」の記事における「重々無尽の縁起」の解説

華厳思想中心になるのは、この世界実相個別具体的な事物が、相互に関係しあい(相即相入無限に重なりあっているという考え方(重々無尽の縁起)である。この実相4つ見方四法界」に分ける。我々の通常のものの見方は事法界で、無自性・空の見方理法界は仏の世界である。この両者止揚した無自性空の世界具体個物現象妨げあわず共存する理事無礙法界が、修行をすると顕れるが、これは天台考え方で理と事を分けている点が不徹底である。この分裂をなくせば、最後に、理すなわち無自性・空も消え去りただ事物と事物融通無碍共存する事々無礙法界という仏の見方到達し、これが本来の真実一如世界である。 また、華厳では仏の立場になって見るので、三性説もまた唯識とは逆に、仏の側から順に円成実性、依他起性、遍計所執性と説かれる仏になることを目的とするのではなく最初から仏の立場自分置いて考え行動することを求めるのが華厳思想であるから華厳経一部十地品説かれるとおり、菩薩初地で信不退転となれば、あとは菩薩第十地までは自ずから到達するはずで、結局菩薩初心にあるべき金剛の信が決定的に重要だ考える。

※この「重々無尽の縁起」の解説は、「華厳宗」の解説の一部です。
「重々無尽の縁起」を含む「華厳宗」の記事については、「華厳宗」の概要を参照ください。

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