醍醐・大とは? わかりやすく解説

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醍醐大

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/27 23:11 UTC 版)

醍醐 大
基本情報
出身地 日本千葉県松戸市[1]
生年月日 (1976-04-21) 1976年4月21日(49歳)[2]
プロ入会 第30期前期[2]
所属団体 最高位戦日本プロ麻雀協会
Mリーグ
ドラフト 2023年/1巡目全体5番目
主な実績
第17期發王戦 第3位
第23回BIG1カップ 優勝
第45期最高位
YouTube
チャンネル
活動期間 2023年-
ジャンル 麻雀
登録者数 8640人
総再生回数 52万回
チャンネル登録者数・総再生回数は
2023年10月9日時点。
テンプレートを表示

醍醐 大(だいご ひろし、1976年4月21日 - )は、日本の競技麻雀プロ雀士最高位戦日本プロ麻雀協会所属。千葉県松戸市出身[1]

経歴

慶應義塾中等部ではラグビーに打ち込む[1]が、膝の故障でラグビーを断念した高校1年の頃に友人と遊んだカード麻雀で麻雀に接する[3][4]

慶應義塾志木高等学校を経て、慶應義塾大学経済学部に入学後、古久根英孝の経営していた池袋の雀荘や水道橋の雀荘でアルバイトをし、村上淳前原雄大らのプロ雀士と交流を持つも、当時は麻雀プロになりたいとは思っていなかった[1]

大学4年次で卒業単位が足りずに大学を中退する。その後、27歳の時に雀荘の客の紹介でシステム会社に入社し、営業マンとしてサラリーマン生活を送る[1]も、せっかく麻雀に打ち込んできたから麻雀から完全に離れるのはもったいないと思い、2005年・29歳の時に最高位戦日本プロ麻雀協会のプロテストに合格し(30期生)、プロ雀士とサラリーマンの二足のわらじを履く生活を始める[1]

2014年にAリーグに昇級[5]

2018年にシステム会社を辞め、水道橋の雀荘時代の友人である石山大介が運営するIT企業のスリーピース株式会社 (PPP's inc.) に入社[1]、2019年には同社が主催するHQ麻雀の講師を務める[1][6]

2020年には第45期最高位を獲得[7]、また同年には麻将連合主催のタイトル戦である第23回BIG1カップでも優勝を飾る[8]

2023年6月より開催される、Mリーグ参加全選手に団体推薦選手20名を加えたトーナメント戦「Mトーナメント2023」に参戦。1回戦では2試合とも2着となり、2回戦進出を決めた[9]

2023年6月30日に行われたMリーグドラフトにて、セガサミーフェニックスから1巡目(全体5番目)の指名を受けた[10]。初年度はトータルポイントでマイナスと不振に喘いだが、2年目の2024-25シーズンは序盤から好調を維持し、最終戦オーラスでトップに立っていた佐々木寿人KONAMI麻雀格闘倶楽部)を倍満自摸で捲り、個人MVP(レギュラーシーズン個人最高ポイント)を獲得した[11]。セミファイナル、ファイナルにおいても好調を維持し、ファイナル最終局では「トップ取りで優勝」条件下で園田賢赤坂ドリブンズ)、仲林圭U-NEXT Pirates)を振り切りトップを獲得、セガサミーフェニックス優勝の立役者となった[12]。なおこの年、Mリーグ全シーズンにおいて、38戦に出場し28連対を記録しラスは4回。ポイントも800を超えており、平均着順は1.97と驚異の数字を残した。

雀風・人物

  • 雀風は手役を主眼に置きつつ状況に合わせた選択をしていくという特殊なバランス型で、「先切り十段」の愛称を持つ[3]。但し、本人的には自分の雀風を「スタンダード」と回答している[4]
  • サラリーマンの営業時に川に落ちて足を骨折し在宅勤務となったのをきっかけにインターネット麻雀「天鳳」を始め、十段まで上り詰めた[1]天鳳名人戦にも出場している。
  • 本名は清原 大(きよはら ひろし)[13]。2011年時点(最高位戦第36期・当時はB1リーグ)は「清原 大」名義で活動していた[14] が、配信対局が増える状況で当時勤務していた会社の社員にはプロ活動を公にしていなかったため、母親の旧姓である「醍醐」を名乗って活動することにした[15]。ただし、最高位戦で付き合いの長い選手からは現在でも「キヨさん」と呼ばれることが多く、X(旧Twitter)のアカウント名も「kiyoharahiroshi」である。
  • 大きな体躯に彫りの深い顔が特徴[1][16]。喋り声が設楽統バナナマン)に似ていると言及されることがある[16]
  • 妻は最高位戦の同期だった近藤加那子。村上淳の紹介で知り合ったという[1]
  • 趣味はサウナと将棋[1]
  • Mリーグでのキャッチフレーズは「孤高の探求者」。

獲得タイトル

主な戦歴

  • 2022年 第46期 Aリーグ 第2位 最高位決定戦3位[17]
  • 2022年 麻雀最強戦2022 麻雀最強戦2022 男子プロ王者の帰還 B卓1位 決勝戦2位[18]
  • 2020年 第45期 Aリーグ 第1位 最高位決定戦1位 最高位獲得[7]
  • 2020年 第23回 BIG1カップ 優勝[8]
  • 2019年 第44期 Aリーグ 第1位 最高位決定戦3位[19][20]
  • 2018年 第43期 Aリーグ 第6位[21]
  • 2017年 第42期 Aリーグ 第4位[22]
  • 2016年 第41期 Aリーグ 第9位[23]
  • 2015年 第40期 Aリーグ 第6位[24]
  • 2014年 第39期 B1リーグ 第1位 Aリーグ昇級[5]
  • 2013年 第38期 B1リーグ 第4位[25]
  • 2012年 第37期 B1リーグ 第4位[26]
  • 2009年 第34期 B1リーグ 途中欠場[27]

Mリーグ

レギュラーシーズン成績
シーズン チーム 半荘 個人スコア 最高スコア 4着回避率 連対率 トップ率 平均
着順
1着 1.5 2着 2.5 3着 3.5 4着 参照
Pt 順位 平均 順位 順位
2023-24 セガサミーフェニックス 25 ▲214.4 32/36 ▲8.6 66,900 10/36 0.6800 29T/36 44.0% 16.0% 2.72 4 0 7 0 6 0 8 [28]
2024-25 セガサミーフェニックス 26 438.6 1/36 16.9 88,800 2/36 0.8846 4T/36 65.4% 34.6% 2.12 9 0 8 0 6 0 3 [29]
通算 51 224.2 4.4 88,800 78.4% 54.9% 25.5% 2.41 13 0 15 0 12 0 11
  • 個人賞は規定打荘数(20半荘)以上の選手が対象
  • 着順の1.5、2.5、3.5は1着同着、2着同着、3着同着
ポストシーズン成績
シーズン チーム 半荘 個人スコア 最高スコア 4着回避率 連対率 トップ率 平着 1着 1.5 2着 2.5 3着 3.5 4着
Pt 平均
セミファイナルシリーズ
2024-25 セガサミーフェニックス 6 217.0 36.2 47,000 100% 100% 50.0% 1.50 3 0 3 0 0 0 0
セミファイナル通算 6 217.0 36.2 47,000 100% 100% 50.0% 1.50 3 0 3 0 0 0 0
ファイナルシリーズ
2024-25 セガサミーフェニックス 6 156.0 26.0 50,400 83.3% 83.3% 50.0% 1.83 3 0 2 0 0 0 1
ファイナル通算 6 156.0 26.0 50,400 83.3% 83.3% 50.0% 1.83 3 0 2 0 0 0 1
ポストシーズン通算 12 373.0 31.1 50,400 91.7% 91.7% 50.0% 1.67 6 0 5 0 0 0 1

出演

映画

  • 麻雀最強戦 the movie(2022年11月18日公開、マグネタイズ)監督:原澤遊風[30]

メディア出演

  • 麻雀の匠(2021年3月、ひなたんの麻雀するしない)[31]
  • 大和証券Mリーグ ゲスト解説[16]

脚注

  1. ^ a b c d e f g h i j k l 【FACES / Vol.01】醍醐大 ~最高位戦入会を断った男とサウナで語る~”. 最高位戦日本プロ麻雀協会 (2020年10月1日). 2023年6月24日閲覧。
  2. ^ a b 会員紹介 醍醐 大”. 最高位戦日本プロ麻雀協会. 2023年6月24日閲覧。
  3. ^ a b 【第45期最高位】先切り十段、醍醐大の麻雀人生”. 麻雀ウォッチ (2021年6月30日). 2023年6月24日閲覧。
  4. ^ a b 醍醐大(だいごひろし)、最高位獲得時に見せた万感の涙”. キンマWeb. 竹書房 (2021年11月15日). 2023年6月24日閲覧。
  5. ^ a b 第39期B1リーグ”. 最高位戦日本プロ麻雀協会. 2023年6月24日閲覧。
  6. ^ 『HQ麻雀』競技麻雀と麻雀プロの地位向上へ IT会社が麻雀事業に参入”. 麻雀ウォッチ (2020年2月18日). 2023年6月24日閲覧。
  7. ^ a b c 第45期最高位は醍醐大選手!!”. 最高位戦日本プロ麻雀協会. 2023年6月24日閲覧。
  8. ^ a b c 第23回BIG1カップ 優勝は醍醐大選手(最高位戦)!”. 麻将連合 (2020年3月2日). 2023年6月24日閲覧。
  9. ^ 熟練の技が渋く光る 醍醐大、連続2着で2位通過も貫禄たっぷり「練習でもそう。縁起いい」/麻雀・Mトーナメント”. ABEMA麻雀News (2023年6月20日). 2023年6月24日閲覧。
  10. ^ 『Mリーグ』フェニックス近藤誠一新氏、監督として初仕事 ドラフト指名の醍醐大にポーズを厳命「やってもらわないと」”. ORICON NEWS (2023年6月30日). 2023年7月1日閲覧。
  11. ^ オーラスに待っていた"大逆転ドラマ" 熱血実況が奇跡の展開に最大級の賛辞「こんな漫画売れないですよ!」/麻雀・Mリーグ”. ABEMA麻雀NEWS (2025年3月29日). 2025年3月30日閲覧。
  12. ^ 【5/16 Mリーグ2024-25 第2試合結果】孤高の探究者が見せたのは、南場での逆襲劇!醍醐大は南場の親番でトップ目に立ち、オーラスもアガってトップをもぎ取りセガサミーフェニックスが初優勝を勝ち取る!”. 麻雀ウォッチ (2025年5月16日). 2025年5月16日閲覧。
  13. ^ MESSAGE”. スリーピース株式会社. 2023年11月6日閲覧。
  14. ^ 【36期B1リーグ第3節自戦記】清原 大”. 最高位戦日本プロ麻雀協会 (2011年5月19日). 2023年11月6日閲覧。
  15. ^ 福山純生 (2024年3月14日). “醍醐大の麻雀観「最大の魅力は何年やってもわからないこと」Mリーガー列伝(45)”. 麻雀ウォッチ. 2025年5月16日閲覧。
  16. ^ a b c “昭和のイケメン”醍醐大、人気芸人の声に激似とファン騒然「似てるわw」/麻雀・Mリーグ”. ABEMA麻雀News (2021年3月2日). 2023年6月24日閲覧。
  17. ^ 第47期最高位決定戦”. 最高位戦日本プロ麻雀協会. 2023年6月24日閲覧。
  18. ^ 並み居る王者を一網打尽!圧倒的な攻撃力で将棋棋士鈴木大介さんがファイナル進出/麻雀最強戦2022 男子プロ王者の帰還”. 麻雀ウォッチ (2022年10月21日). 2023年6月24日閲覧。
  19. ^ 第44期Aリーグ”. 最高位戦日本プロ麻雀協会. 2023年6月24日閲覧。
  20. ^ 第44期最高位決定戦”. 最高位戦日本プロ麻雀協会. 2023年6月24日閲覧。
  21. ^ 第43期Aリーグ”. 最高位戦日本プロ麻雀協会. 2023年6月24日閲覧。
  22. ^ 第42期Aリーグ”. 最高位戦日本プロ麻雀協会. 2023年6月24日閲覧。
  23. ^ 第41期Aリーグ”. 最高位戦日本プロ麻雀協会. 2023年6月24日閲覧。
  24. ^ 第40期Aリーグ”. 最高位戦日本プロ麻雀協会. 2023年6月24日閲覧。
  25. ^ 第38期B1リーグ”. 最高位戦日本プロ麻雀協会. 2023年6月24日閲覧。
  26. ^ 第37期B1リーグ”. 最高位戦日本プロ麻雀協会. 2023年6月24日閲覧。
  27. ^ 第34期B1リーグ”. 最高位戦日本プロ麻雀協会. 2023年6月24日閲覧。
  28. ^ チーム成績表”. M.LEAGUE(Mリーグ). 2024年5月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年5月5日閲覧。※着順について同着時に誤差あり
  29. ^ チーム成績表”. M.LEAGUE(Mリーグ). 2025年5月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年5月24日閲覧。※着順について同着時に誤差あり
  30. ^ 麻雀最強戦 the movie - allcinema 2024年3月9日閲覧
  31. ^ 【#麻雀の匠】最高位のあの男が匠にやってきた!!【醍醐大#1】 - YouTube麻雀ウォッチ

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