部分強化ガラス
強化ガラスにするとき、急冷する範囲を部分的にすることにより、ガラスが割れたときでも視界を確保するようにしたガラスである。強化ガラスにした部分は、割れた場合に網目状に亀裂が入るため、視界がなくなる。強化ガラスとは、板ガラスを強化炉に入れ、ガラスの軟化温度に近い650~700℃Cまで加熱し、その後、空気を両面にむらなく吹き付け急冷する。こうすることにより、まず表面が先に固化し、遅れて内部が冷えて収縮するため、表面に安定した圧縮応力層ができ、衝撃に対する強度が普通のガラスの3~5倍に強化される。ウインドシールドに焼入れ強化ガラスの使用が認められていたころの、強化ガラスのバリエーションのひとつである。合わせガラスの使用が義務づけられた1987年以降は使われていない。
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