連鎖関係(代名詞)節
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/07 16:39 UTC 版)
I think that he is kind. のような S + V + that 節が関係節になったものが連鎖関係(代名詞)節と呼ばれることがある。連鎖関係節とは concatenated relative clause の訳語であるが、二つの関係節が連鎖しているわけではないので、この名前は好ましいものとは言えない。便宜上、関係詞の直後に I think などが挿入された構造とみなすこともある。 I haven't met a boy who you know is the brightest student ever.(私はあなたがいまだかつてないほど賢いと知っている男の子に会ったことがない。) 上の例の関係節のもとになっている文は You know that he is the brightest student ever. であるが、このような連鎖関係(代名詞)節の中では接続詞 "that" は普通用いられない。またこの例文の "who" は "is" の主語であるため、原則として "whom" とするのは文法的に誤りであるが、実際には who を "know" の目的語と見なして "whom" とする、いわゆる「関係詞牽引」が起きることも多い。 この構文は次のような「二重限定」と明確に区別されなければならない。 I haven't met a boy that you know who is the brightest student ever.(私はあなたが知っている男の子の中でいまだかつてないほど賢い男の子に会ったことがない。) これは先行詞をまず第1の関係節が限定し、次に「先行詞+第1の関係節」を先行詞としてそれを第2の関係節がもう一度限定するという構造になっている。
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