連結決算
子会社や関連会社なども含め、1つの企業グループとして業績動向などを把握するために行われる決算方式です。この制度が義務づけられると、親会社が業務の失敗などで多額の損失を被った時、その損失を子会社に回して親会社の決算から切り離すといった決算操作が難しくなります。そのため、企業の実態をより正確に財務諸表に反映できるメリットがあります。連結決算と連結財務諸表の作成は、上場企業については1977年から義務づけられていましたが、あくまでも個別財務諸表(個別企業の財務諸表)が連結財務諸表に対して上位に立つという考えが続いていました。しかし、2000年から導入された国際会計基準では、連結財務諸表が個別財務諸表の上位に立ちます。つまり、親会社の業績動向の判断は、すべて連結財務諸表をベースに捉えるという考え方に大きく変わったのです。
Weblioに収録されているすべての辞書から連結決算を検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
全ての辞書から連結決算 を検索
「連結決算」に関係したコラム
-
株式の投資基準とされる純利益連単倍率とは、企業の連結決算ベースの予想純利益が個別財務諸表ベースの予想純利益の何倍かを表したものです。純利益連単倍率は、次の計算式で求めることができます。純利益連単倍率=...
-
株式の投資基準とされる売上高連単倍率とは、企業の連結決算ベースの予想売上高が個別財務諸表ベースの予想売上高の何倍かを表したものです。売上高連単倍率は、次の計算式で求めることができます。売上高連単倍率=...
-
収益バリュー株とは、企業の純利益から見て株価の安い、いわゆる割安株のことを指します。収益バリュー株は、純利益の数値だけで見つけることは困難で、純利益を用いた指標などから見つけるのが一般的です。純利益を...
- 連結決算のページへのリンク