逆格子空間と結晶
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/07 03:49 UTC 版)
「位置空間と運動量空間」の記事における「逆格子空間と結晶」の解説
詳細は「逆格子」を参照 結晶中の電子(またその他の粒子)のkの値は、標準的な運動量ではなく大抵その結晶運動量と関係している。よってkとpは単純な比例ではなく、異なる役割を果たす。その例としてk·p摂動論がある。結晶運動量は、波が単位セルから隣のセルに波がどのように変化するのかを記述する包絡波のようなものであるが、それぞれの単位セルの中で波がどのように変化するのかという情報は与えない。 kが実際の運動量の代わりに結晶運動量に関係していてもk空間はやはり意味をもち有用であるが、上述の結晶ではないk空間とはいくつか異なる点がある。例えば結晶のk空間では逆格子と呼ばれる無数の点があり、それらはk = 0の点と「等価」である(これはエイリアシングに似ている)。同じように第一ブリュアンゾーンは有限の大きさのk空間であり、全てのkはこの領域中のただ1つの点と「等価」である。
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