追加または仕様変更された命令
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/15 07:28 UTC 版)
「Intel 80186」の記事における「追加または仕様変更された命令」の解説
先行する80286に追加されていた新たな命令のうち、プロテクトモードや80287に関連しない汎用の命令11個が80186にも採用された。これらはもともと286命令の一部であるが、数字的に186より大きい数字のプロセッサで使用できるようになったことから、結果的に「186命令」などとされることもある。 ENTER … Make stack frame for procedureLEAVE … High level procedure exitPUSHA … Push all general registersPOPA … Pop all general registersBOUND … Check array index against boundsINS … Input stringINSB … Input string byteINSW … Input string wordOUTS … Output stringOUTSB … Output string byteOUTSW … Output string word このほか80186/80286では以下の10命令に対しても、既存の命令に対してアドレッシングモードが追加されている。いずれもオペランドにイミディエイト(即値)が使えるようになった。なお、シフト/ローテイト命令ではビット数として指定できる有効な値が31以下に変更されており、それより大きな値を指定しても下位5ビット分しか認識されなくなった。 IMUL Integer multiplicationPUSH Push word onto stackRCL Rotate left through carryRCR Rotate right through carryROL Rotate leftROR Rotate rightSAL Shift arithmetic leftSHL Shift left logicalSAR Shift arithmetic rightSHR Shift right logical また、8086では8087命令の使用中はWAIT命令でCPUを止めておかなければならなかったが、80186では自動的にタイミングが調整されるようになり、8087命令の前に必ずしもWAIT命令を入れる必要はなくなった。
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