近頃なぜかチャールストンとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 製品 > 芸術・創作物 > 映画 > 映画作品 > 近頃なぜかチャールストンの意味・解説 

近頃なぜかチャールストン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/13 23:05 UTC 版)

近頃なぜかチャールストン
監督 岡本喜八
脚本 岡本喜八
利重剛
製作 岡本喜八
佐々木史朗
出演者 利重剛
財津一郎
小沢栄太郎
音楽 佐藤勝
撮影 加藤雄大
編集 阿良木佳弘
配給 ATG
公開 1981年12月19日
上映時間 117分
製作国 日本
言語 日本語
テンプレートを表示

近頃なぜかチャールストン』(ちかごろなぜかチャールストン)は、1981年に公開された日本映画。喜八プロ・ATG制作、ATG配給で、監督は岡本喜八白黒映画[1]

軽妙なタッチの中に、戦争への批判、戦前派・戦中派の心境、日本の平和呆けへの戒めを込めた喜劇作品。

あらすじ

不良少年の小此木次郎は、婦女暴行未遂を働いて留置場に放り込まれた。留置場には、日本人であることを捨てた、自称「ヤマタイ国」の閣僚を名乗る6人の老人たちがいて、彼らは日本の国会議事堂に表敬訪問に訪れた際、無銭飲食で捕まったのだった。翌朝、次郎と老人たちは釈放されるが、「ヤマタイ国」が気になる次郎は彼らの住処を訪れ、「不法入国」で捕まってしまう。スパイ容疑による死刑を何とか免れた次郎は、「ヤマタイ国」の労働大臣(雑用係)に任命され、老人たちとの奇妙な共同生活を始める・・・。

スタッフ

キャスト

製作

1981年の始めに製作費1,000万映画で有名なATG[2]、「今、1000万円で何が可能か?」を探るべく、「もう一度1,000万映画」というコンセプト[1]、1981年の1,000万映画として、『ガキ帝国』『九月の冗談クラブバンド』『生きてゐる小平次』『KID NAPING BLUES(誘拐の唄)』(全て発表時のタイトル)とともに5本のうちの1本として製作を発表した[1][2]1979年にATG二代目社長になった佐々木史朗のアイデアで、佐々木は「あくまで方法の実験。かつてのATGのテツを踏むつもりはない。恒常化して同じ監督に又やってもらうつもりもない。アイデアがある程度出切ったらピリオドを打つ」などと述べた[1]。当時映画を1,000万円で作るということは、常識を打ち破るような"発想の転換"や"アイデア"が必要条件となり、スタッフ等にしわ寄せが来ると予想された[1]。本作の内容は「それからの『肉弾』ともいうべき中高年のバラード」と説明があった[2]。また5本はいずれも東京ではシネマ・プラセットで公開すると発表された[2]

撮影

制作資金の不足からセットが組めなかったため、岡本監督の自宅がそのまま撮影に使用されている。人員を大幅に圧縮し[1]白黒16ミリで撮影し[1]、劇場公開用の35ミリブロー・アップした[1]。また時速8カットの速撮を試みるなど四苦八苦の撮影だったという[1]

作品の評価

シティロード』は「近頃流行のフワフワ映画の逆手をとったというか、登場人物の大半はオジン。雰囲気を出すための小物なんてチャラチャラしたものはなく、モノクロ画面が一層スッキリとした印象で中々快い。多少、感覚的に古いか…」などと評している[1]

脚注

  1. ^ a b c d e f g h i j 「邦画ニュース 『一千万映画、近頃なぜかチャールストンの斬りこみは天気晴朗なれども波高し』」『シティロード』1981年12月号、エコー企画、17頁。 
  2. ^ a b c d 「邦画ニュース 『ATG、一千万映画ラインアップ発表!!』」『シティロード』1981年4月号、エコー企画、17頁。 

外部リンク





固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「近頃なぜかチャールストン」の関連用語

近頃なぜかチャールストンのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



近頃なぜかチャールストンのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの近頃なぜかチャールストン (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS