近隣言語への影響
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/05 22:13 UTC 版)
スラヴ語派と隣接する言語の中でも、ルーマニア語とハンガリー語は特に語彙の面で多くの影響を受けている。西ヨーロッパの言語における、スラブ言語の大きな影響はゲルマン語派でも見られる。現代ドイツ語とそのオーストリアの方言は、スラブ語の影響下で形成された。語彙の中にわずかに残っているスラヴ系起源のものを挙げると、「境界」をあらわすドイツ語「Grenze」、オランダ語「grens」(スラヴ祖語の「*granĭca」から)、「市場」をあらわすスウェーデン語「torg」(スラヴ祖語の「*torgŭ」から)、などがある。ゲルマン語派の中でスラヴ語派からの影響を最も多く受けているものはイディッシュ語である。ソ連に属していた中央アジアの諸言語やモンゴル語なども、語彙の面での影響が見られる。
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