車輪配置 2-8-2
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2020/08/29 05:20 UTC 版)
車輪配置 2-8-2（しゃりんはいち2-8-2、ホワイト式分類）は、蒸気機関車の車軸配置が1軸先輪・4軸動輪・1軸従輪で構成されるものをさす。アメリカ式分類での愛称は、「ミカド (Mikado)」。
- ^ 齋藤晃『蒸気機関車200年史』NTT出版、2007年、P388
- ^ 日本鉄道は使用していた常磐炭の熱量が低く、大型の火床でないと出力が確保できなかった。
- ^ 同時期にギルバート・アンド・サリヴァンの9作目のオペレッタ「ミカド」が公演され、好評を博したことから「ミカド」という名称はヴィクトリア朝のイギリスとアメリカで日本をイメージする名前として広く知られていた事も要因として挙げられる。ただし、当時の日本では架空とは言え皇室を喜劇の対象とするのは不敬罪に当たると配慮して、戦後までこの劇は上演されず。
- ^ 齋藤晃『蒸気機関車200年史』NTT出版、2007年、P391-392
- ^ ボールドウィン社はこの車輪配置の機関車を大いに宣伝したが、日本国内では前述の劇の上演がないこともあり戦後までこの呼び方は定着せず、当の日本鉄道自身も2-8-0と混同して公文書で「8連12輪コンソリデーション」と記しているぐらいであった。ただし、満鉄では2-8-2蒸気機関車をミカドの略称である「ミカ〇」という形式にしてたことも分かるように、日本人に全く知られていないわけではない
- ^ American Steam Locomotive Wheel Arrangements
- ^ 国鉄制式機として「D〇〇」の番号がつけられた車両のうち、2-8-2でない車両は2-8-2を軸重軽減のため2-8-4に改造したD60～62の3形式を除き存在しない。
- ^ 齋藤晃『蒸気機関車200年史』NTT出版、2007年、P280・356
- ^ 通常4軸機は第1動輪を横動できるようにしてカーブを曲がりやすくするのだが、この機関車はイギリスの車両限界が狭いのが災いして左右のシリンダーの間に余裕がなかったため第一動輪固定であった。
- ^ 齋藤晃『蒸気機関車200年史』NTT出版、2007年、P330
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- 2 車輪配置 2-8-2の概要
- 3 参考文献
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