車輪配置 2-8-4とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 車輪配置 2-8-4の意味・解説 

車輪配置 2-8-4

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/09/23 07:45 UTC 版)

Jump to navigation Jump to search
門鉄式除煙板を備える筑豊本線で使用されたD60 61

車輪配置 2-8-4 (しゃりんはいち2-8-4、ホワイト式分類)は1軸先輪・4軸動輪・2軸従輪で構成されるものをさす。アメリカ式分類での愛称はバークシャー(Berkshire)、カナワ (Kanawha)。なお、満鉄では計画のみだが「大陸」型とされ「リク」という略称を用いていた[1]

概要

2-8-4という車輪配置は1924年にライマ・ロコモティブ・ワークスが開発した機関車が起源である。 2軸従台車自体はこれ以前にも存在したが、いずれも低質の燃料で並の出力を出すためのものだったのに対し、ライマは「スーパーパワー」と呼ばれる大出力を出すために大型の火室を取りつけ(無論、機械による投炭前提。)、ボイラー自体がこれまでと同サイズでも蒸発能力を上げ、高速時に長時間高出力を維持できるようになった[2]

また上記の理由で長時間加速が可能なため、加速力目的の機関車に使われるケースもあり、1938年、ベルリン - ワルシャワ間597kmでノルウェー製の49形(2-8-4、最高速度100km/h)と01形(4-6-2、最高速度130km/h)を比較テストした際、最高速が低くても加速で優った前者が22分早く着いたという記録が残っている[3]

日本ではこれとはやや異なり、戦後、2-8-2(ミカド)であるD50形D51形D52形の従台車を交換し、低規格の路線で幹線の大型機を走行できるように改造したD60形D61形D62形がある。

各国の車輪配置 2-8-4の機関車

アメリカ
ニッケル・プレート鉄道765号蒸気機関車
日本
国鉄D60形蒸気機関車
国鉄D61形蒸気機関車
国鉄D62形蒸気機関車

脚注

  1. ^ 高木宏之『満州鉄道発達史』株式会社潮書房光人社、2012年、P154
  2. ^ 齋藤晃『蒸気機関車200年史』NTT出版、2007年、P394-396
  3. ^ 齋藤晃『蒸気機関車200年史』NTT出版、2007年、P264

参考文献




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「車輪配置 2-8-4」の関連用語

車輪配置 2-8-4のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



車輪配置 2-8-4のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの車輪配置 2-8-4 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS