趾の形態
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/28 23:28 UTC 版)
地上生活の鳥、樹上生活の鳥、また空中生活の鳥(アマツバメ類)のように、各鳥の生態によってそれぞれ適応した趾を持つ。 三前趾足(さんぜんしそく、英:anisodactyl) 第1趾が後方を向き、第2趾・第3趾・第4趾が前方を向く。最も事例が多い形態。正足。スズメ目、ミサゴを除くタカ目など。 皆前趾足(かいぜんしそく、英:pamprodactyl) すべての趾が前方を向く。アマツバメ亜目(アマツバメ科、カンムリアマツバメ科)、アブラヨタカ科。 合趾足(ごうしそく、英:syndactyl) 前方の第2趾・第3趾・第4趾が基部で合着する。ブッポウソウ目など。 対趾足(たいしそく、英:zygodactyl) 趾のうち第1趾・第4趾の2本が後方を向き、第2趾・第3趾の2本が前方を向く。カッコウ目、オウム目。可変対趾足(かへんたいしそく) 対趾足のうち、第4趾を前方にも後方にもできる。フクロウ目、ミサゴ。 変対趾足(へんたいしそく) 対趾足のうち、第1趾・第2趾が後方を向き、第3趾・第4趾が前方を向く。キヌバネドリ目。 外対趾足(がいたいしそく) 対趾足のうち、第4趾を体部方向に大きく上げられる。主なキツツキ目。 三趾外対趾足(さんしがいたいしそく) 外対趾足のうち、第1趾がないもの。ミユビゲラなど。 三趾足(さんしそく、英:tridactyl) 趾が3本で、第1趾がないもの。 二趾足(にしそく、英:didactyl) 第3趾(中趾)・第4趾(外趾)のみ。ダチョウ。
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