足跡による撹乱
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/12 22:52 UTC 版)
戦場では敵方に足跡を追跡されると作戦行動の失敗につながりかねないため、足跡を利用した撹乱行動がある。例として、足跡から部隊人数を割り出されないように二列になり、足跡を重ね踏みしたり、時間的余裕があれば、一度通った道を後ろ向きで歩いて引き返し、あたかもその道を通ったように装い、敵方を別の場所へ誘導させる場合もある(時間稼ぎが多々だが、罠を仕掛ければ、兵力も削れる)。 兵法書の『闘戦経』には、「将に胆ありて軍に踵(きびす)なきものは善なり」と記述されており、主将に胆力があれば、戦場に余計な踵=足跡は残さないとしているように、無闇に戦場で足跡を残すことは優秀ではないとしている。 武術の型などでは、足跡から相手がどのような動きをしたかが判別されてしまうため、型が終わった際は、他流派に見られぬよう、足跡をかき消す行動がとられる(いわゆる歩幅・間合いがわかってしまうため)。
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