超解像フィルタの原理
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/04/29 06:59 UTC 版)
「超解像フィルタ」の記事における「超解像フィルタの原理」の解説
スカラー回折理論によれば、重ね合わせの原理で光スポット分布は異なる領域からの光の線形な重ね合わせによって表される。 したがって、フィルタを用いる場合の光はフィルタを用いない状態での光からフィルタによって遮光された光を差し引いたものになる。 遮光された光による集光スポットは光学的な効果は開口数(NA)が小さくなるのと等価で、中心の振幅は小さく、スポット径は大きくなる。 この光を差し引くと、結果として中心ピークの幅は狭く、大きく波打った振幅分布となる。 平行光線をレンズで集光するとき、平行光の複素振幅分布 a(x,y) と集光スポットの複素振幅分布 A(X,Y) との関係は積分範囲 P の2次元フーリエ積分変換 A ( X , Y ) = 1 i λ d ∫ ∫ P a ( x , y ) exp { − i 2 π λ d ( x X + y Y ) } d x d y {\displaystyle A(X,Y)={1 \over i\lambda d}\int \int _{P}a(x,y)\exp\{{-i{2\pi \over \lambda d}(xX+yY)\}}dxdy} (d は焦点距離) で表すことができる。 これに透過率の分布を適用するとフィルタによる集光スポットの振幅分布の変化を求めることができる。 具体的には、超解像フィルタではスポット径の縮小、コントラストの低下、サイドロープの増大が起こることが確認できる。
※この「超解像フィルタの原理」の解説は、「超解像フィルタ」の解説の一部です。
「超解像フィルタの原理」を含む「超解像フィルタ」の記事については、「超解像フィルタ」の概要を参照ください。
- 超解像フィルタの原理のページへのリンク