赤石岳登山の小渋川ルート
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 04:50 UTC 版)
赤石岳・荒川岳を目指す上級者向けの登頂ルートとして、小渋川を遡って西斜面から「大聖寺平」と呼ばれる鞍部を目指すルートがある。 このルートでは、現在は標高1000m付近の湯オレ沢付近までしか一般車両は通行できず、そこからは徒歩となる。1.5kmほど先の「七釜橋」を渡ると道も途絶え、そこから先、数kmは谷底の小渋川の河原をさかのぼることになる。その途中では10数回あまり、橋のない沢を渡渉することになるが、最も水が少ない時期でも水量は腰まで浸かるほど深く、狭い岩場の谷底のため降雨時の増水でも避難する場所もないため危険である。 「日本アルプスの父」と称される登山家のウォルター・ウェストンもこのコースを通ったことがあり、ウェストンは広河原を経て途中の標高2400m付近にある「船窪」で休息をとったと伝わっている。
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