赤壁の位置
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/09 02:35 UTC 版)
赤壁の古戦場と伝えられる場所は、長江・漢水沿いに数箇所存在する。その是非については現在も議論があるが、有名なものは以下の2箇所である。 湖北省蒲圻市(1998年に赤壁市へ改称)西南の長江南岸に位置する赤壁山(北緯29度52分31秒 東経113度37分51秒 / 北緯29.875149度 東経113.630928度 / 29.875149; 113.630928 (三国赤壁))。実際の古戦場として現在最も有力視され、「三国赤壁」または「武赤壁」と呼ばれている。 湖北省黄岡市黄州区西北の長江北岸に位置する赤鼻山(北緯30度26分59秒 東経114度52分00秒 / 北緯30.449741度 東経114.866677度 / 30.449741; 114.866677 (東坡赤壁))。北宋の文人である蘇軾(蘇東坡)が名作「赤壁の賦」を書いたことで著名であり、「東坡赤壁」または「文赤壁」と呼ばれる。実際の古戦場ではないことが明らかになっているが、晩唐の詩人杜牧が詩に詠んだことから古戦場と見なされるようになり、蘇軾の作品によって他の比定地より突出して有名になってしまった。但し、杜牧・蘇軾の両者とも、ここが古戦場ではないことを承知の上で作品を書いたらしい。なお、東坡赤壁は長江の流れが変遷したため、現在は長江に面していない。
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