赤塚大堂
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近隣にある寺院で、松月院が管理している。 現在では阿弥陀堂と梵鐘のみ残されているが、創建は大同年間(806-810年)と板橋区最古を誇る。『新編武蔵風土記稿』によれば、往時は七堂伽藍を構えた大寺院であったが、戦国時代の永禄年間に長尾景虎の小田原攻めに巻き込まれて焼失したという。1955年(昭和30年)3月28日、東京都旧跡に指定された。 また、暦応3年(1340年)作の大堂梵鐘は都内最古のもので、1949年(昭和24年)5月28日に重要美術品に認定されている。銘文は以下の通り。 武蔵州豊嶋郡赤塚泉福寺真福寺両寺鐘銘驚沈潜之幽蟄 破衆生之大夢 莫先於鐘也 武州豊嶋彼両寺者 前朝全盛之時所建 具体古招提也 独 欠簨簴之器 可謂欠典矣 今快賢阿闍梨 幹衆縁鋳巨鐘 厥志動矣 若夫 豊嶺霜降祇園月明 揚音於大千沙界 伝益於未来無窮 命中岩銘 銘曰武之豊郡 州之重鎮 崇崇福山裒我彦俊 鳬氏范鏞 以落以釁大扣大鳴 鯨吼霆震 啓昏迪迷遐邇咸進 劫石有消 洪音無尽暦応三庚辰四月初八日筆執三位親慶大工平次五郎行次勧進沙門治部阿闍梨快賢
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