賞を巡って
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 02:06 UTC 版)
『レイテ戦記』は日本の代表的な戦記といえるが、野間文芸賞を辞退した。これは選考委員の舟橋聖一との軋轢による。のち『中原中也』で同賞を受賞するが、選評で舟橋は難癖をつけた。 1972年(昭和47年)、日本芸術院会員に選ばれたが「捕虜になった過去があるから」と言って辞退した。この記者会見の席にいた加賀乙彦によると、記者が帰った後に大岡は「うまいだろ」と言って舌をぺろりと出したという。皮肉をこめた国家への抵抗との見方もある。しかし最晩年に昭和天皇の重態に際して「おいたわしい」と書いた(どちらも波紋を呼んだが、ともにウラを読まなければ普通の発言という見方もできる)。
※この「賞を巡って」の解説は、「大岡昇平」の解説の一部です。
「賞を巡って」を含む「大岡昇平」の記事については、「大岡昇平」の概要を参照ください。
- 賞を巡ってのページへのリンク