諏訪公園 (四日市市)とは? わかりやすく解説

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諏訪公園 (四日市市)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/15 00:03 UTC 版)

諏訪公園
園内にあるすわ公園交流館
所在地
座標 北緯34度58分7.3秒 東経136度37分18.9秒 / 北緯34.968694度 東経136.621917度 / 34.968694; 136.621917座標: 北緯34度58分7.3秒 東経136度37分18.9秒 / 北緯34.968694度 東経136.621917度 / 34.968694; 136.621917
面積 10825㎡
前身 保光苑
開園 1906年
運営者 四日市市
設備・遊具 噴水、複合遊具
駐車場 142台 (スワパズルパーキング諏訪公園駐車場)
アクセス 近鉄名古屋線湯の山線 近鉄四日市駅より徒歩で約5分、JR関西本線 四日市駅より徒歩で約13分。
事務所 すわ公園交流館
事務所所在地 三重県四日市市諏訪栄町22-25
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昭和初期の四日市市立図書館(現・すわ公園交流館)
すわ公園交流館の内部

諏訪公園(すわこうえん)は、三重県四日市市諏訪栄町にある公園

歴史

1906年(明治39年)春に、日露戦争の戦勝記念に諏訪神社の所属公園「保光苑」として開園[1]。保光苑は面積1,206の公園であったが、1908年4月1日に四日市市の所有となり、1914年(大正3年)11月に142坪拡張、さらに翌1915年(大正4年)に大正天皇の即位を記念した事業として再拡張し、1916年(大正5年)1月に「諏訪公園」に名を改めた[2]。拡張費用は10,978円で、同年6月に園内に四日市市立図書館が開館、7月には演舞場・小動物苑が設置され、南町にあった旧本陣も園内に移設され「行幸記念館」[注 1]として開館・保存した[3]

1928年(昭和3年)、実業家の熊澤一衛昭和天皇御大典記念事業として、鉄筋コンクリート赤レンガ造り2階建て一部塔屋付きの図書館建物を寄付し、四日市市立図書館が開館した。1934年(昭和9年)には実業家の村山清八が、市民壇・国旗掲揚塔・誓の御柱を建築寄付。

諏訪公園は園内施設とともに市民の憩いの場となっていたが、1945年(昭和20年)6月18日夜の四日市空襲によって、鉄筋コンクリート赤レンガ造りの図書館を残して皆失われた[4]。焼失を免れた図書館の建物は、戦災以降、市立四日市病院に転用されることとなり、1948年(昭和23年)3月に図書館に返還された[5]。1973年(昭和48年)に四日市市立図書館が久保田に移転すると、この建物は1976年(昭和51年)から「児童館(こどもの家)」となった。

1995年(平成7年)に、中世ヨーロッパ調の噴水付中庭をイメージした公園として再整備された。この際、中心市街地の浸水対策として、地下に貯留能力20,400立方メートルの雨水調整池が設けられた。2003年(平成15年)1月31日には旧四日市図書館が国の登録有形文化財に登録され[6]、同年8月22日にはすわ公園交流館が開館した。

市民壇

1934年(昭和9年)3月に国旗掲揚塔・誓の御柱と共に村山清八[注 2]が建設寄付した舞台である。この市民壇は、太平洋戦争中には戦意高揚の場として使われることも多く、戦後もメーデー等の集会や祭り・演芸の舞台・野外映画の上映などに使われていたが、1990年(平成2年)に南部丘陵公園のマンドリンの森へと移設された。舞台裏面のモザイク画「四日市祭三相」は移設時に付け加えられたものである[注 3]

脚注

注釈

  1. ^ 本陣は個人所有となっていて、大正になって四日市市へ寄付された[1]明治天皇が4度宿泊した建築物であったことから「行幸記念館」と命名された[1]
  2. ^ 村山は、四日市で肥料・製油・石炭・運送などの事業を手がけた宇治山田出身の実業家であり、「泗市事業界の剛者」とも称された
  3. ^ 銘板に「原画・小林藤四郎、竣工・平成二年三月」とある

出典

  1. ^ a b c 四日市市 編(2000):509頁
  2. ^ 四日市市 編(2000):265, 509頁
  3. ^ 四日市市 編(2000):265, 506, 509頁
  4. ^ 四日市市 編(2000):506, 509頁
  5. ^ 四日市市 編(2001):182, 192 - 193頁
  6. ^ 四日市市教育委員会事務局社会教育課"旧四日市市立図書館|四日市市公式サイト"(2016年5月2日閲覧。)

参考文献

  • 四日市市 編『四日市市史第十八巻 通史編近代』四日市市、平成12年3月31日、852ページ
  • 四日市市 編『四日市市史第十九巻 通史編現代』四日市市、平成13年7月1日、1100ページ

関連項目




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