詳細・「ビアン」と「レズ」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/31 04:03 UTC 版)
「レズビアン」の記事における「詳細・「ビアン」と「レズ」」の解説
略称としては、日本では「ビアン」という言葉が当事者の周辺でよく使われる。これは「レズ」という呼称を嫌った当事者たちが90年代に使い始めたもので、みずからのアイデンティティを積極的に表す言葉であるとされる。「レズ」の語に辛い記憶をもつ当事者たちの中には、この言葉が登場したことで“救われた”と感じた者も多かったという。 一般には「レズ」という略称がよく聞かれるが、これはときには侮蔑的な場面で使われる場合もあり、テレビ・映画・週刊誌・スポーツ新聞などでは「ホモ」が軽蔑的な文脈で使われることもあるが、少ない例ながらレズも笑いをとる材料にされたり、ポルノ映画(ポルノは悪ではないが「レズ物」の映画もある)にも用いられてきた言葉であることから、不快に感じる当事者も多く、公共的なメディアでは使用を避けたほうが無難であるとされ、各メディアではこの略称の使用は自粛している。 とはいえ当然ながら、自己表現というのは人それぞれであり、「レズ」を自称する当事者もいる。とくに若い世代の間には「ビアンという言い方は古臭いし恥ずかしい」という感覚もあり、当事者・非当事者ともに、なんらネガティブな意味合いを込めることなしに「レズ」という語を使うようになってきているともいう。
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