計算機械モデル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/14 02:26 UTC 版)
DTIMEの定義に使われる機械モデルは様々あるが、資源に関する能力に差はない。特に小さい時間クラスを論じる場合、多テープ型のチューリング機械が使われることが多い。多テープ型の決定性チューリング機械は単一テープのチューリング機械に比較しても高々2乗の時間性能の向上にしかならない (Papadimitriou 1994, Thrm. 2.1)。 定数倍の形で表される時間の違いは DTIME によるクラス表現に影響しない。定数倍の性能向上は有限状態制御における状態数を増やすことで実現される。Papadimitriou (1994, Thrm. 2.2) によれば、言語 L について以下のように記されている。 L ∈ TIME ( f ( n ) ) {\displaystyle {\text{L}}\in {\text{TIME}}(f(n))} であるとき、任意の ϵ > 0 {\displaystyle \epsilon >0} について L ∈ TIME ( f ′ ( n ) ) {\displaystyle {\text{L}}\in {\text{TIME}}\left(f'(n)\right)} となる。ここで f ′ ( n ) = ϵ f ( n ) + n + 2 {\displaystyle f'(n)=\epsilon f(n)+n+2} である。
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