裂頭条虫症とは? わかりやすく解説

裂頭条虫症

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/28 06:38 UTC 版)

裂頭条虫症(れっとうじょうちゅうしょう、英:Diphyllobothriasis)とはマンソン裂頭条虫Spirometra erinacereuropaei)あるいは日本海裂頭条虫Diphyllobothrium nihonkaiense)寄生を原因とする寄生虫病。少数寄生では無症状であるが、多数寄生では慢性的下痢、消化障害、栄養不良、異食症などの症状を示す。人体寄生例ではマンソン裂頭条虫のプレロセルコイド頭蓋内、脊髄心嚢内、眼瞼などに寄生し、周辺組織の圧迫、壊死により重篤な障害を与えることがある(マンソン裂頭条虫幼虫症)。糞便材料よりMGL法、AMS法などの沈澱虫卵法によって虫卵を検出することにより診断する。治療には成虫に対してはプラジカンテル、塩酸ブナミジン、シクロロフェンが有効であるが、プレロセルコイドに対しては有効な薬剤はなく、外科的に摘出を行う。予防は第二中間宿主待機宿主の生食を避けることである。


  1. ^ Ohnishi K, et al : Intern Med. 2003; 42(1): 41-43.


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