裁判に至った経緯
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/05 09:55 UTC 版)
「成田チョコレート缶覚醒剤持ち込み事件」の記事における「裁判に至った経緯」の解説
Aは、2009年11月1日にマレーシアのクアラルンプール国際空港から成田国際空港に到着し、税関検査を受けた。 機内預託手荷物にしていたAのバッグに入っていた3つのチョコレート缶が免税袋に入っていた他の缶に比べて明らかに重く、不審に思った成田税関支所の職員がX線検査にかけたところ、缶の底に影が映し出された。職員がAに対してこの缶を自分で購入したものか尋ねると、Aは「人からもらった」と答えた。職員はAが申告で預かり物や貰い物がないと回答していたことを指摘したが、Aは無言であった。さらに職員がどのような人物からこれをもらったか尋ねるとAは「イラン人らしき人」と答えた。Aがその人物から受け取ったとした、ビニールの包みを開けるように職員が求めると、Aは企業秘密の書類であるとして拒否した。 Aの承諾を得た上で缶を開封したところ、すべての缶から白い結晶が出てきたので、職員が「これはなんだと思うか」と質問すると、Aは「薬かな、麻薬って粉だよね、なんだろうね、見た目から覚醒剤なんじゃねえの」と答えた。職員が再びビニールの包みの開披を求めるとAは応じ、その中から3通の偽造パスポートが出てきた。 検査の結果、白い結晶が覚醒剤であることが確認され、総重量は998.79gであった。Aは、覚醒剤取締法及び関税法違反の容疑で逮捕、起訴された。
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