表面に垂直な方向への放出
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/06 22:17 UTC 版)
「クルックス管」の記事における「表面に垂直な方向への放出」の解説
ゴルトシュタインは1876年、陰極線は常に陰極表面に対して垂直に放出されることを発見した。陰極が平板なら、陰極線はその面に直交する直線上を進む。これは陰極線が粒子であるという証拠の一つだった。なぜなら、赤熱した金属板のような発光体はあらゆる方向に光を発するが、荷電粒子ならば同電荷を帯びた物体表面から垂直に遠ざかる方向に力を受けるはずである。陰極が凹球面を持つ皿型であれば、陰極線は皿の前にある一点に集中する。これを利用して試料の一点に陰極線を照射することで高温に熱することができた。
※この「表面に垂直な方向への放出」の解説は、「クルックス管」の解説の一部です。
「表面に垂直な方向への放出」を含む「クルックス管」の記事については、「クルックス管」の概要を参照ください。
- 表面に垂直な方向への放出のページへのリンク