血清側検査
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/09 13:56 UTC 版)
転移酵素活性測定 血清中にあるはずの転移酵素の有無を調べる。 患者血清と試薬、O型血球を37度で反応させた後、O型血球が転移酵素の作用で別の型に変わったか被凝集価測定で確認する。 対象は全亜型。Ax、Ael、Bx、Belでは検出されない。 型物質測定(血清) 血清中にあるはずの型物質の有無を調べる。 抗血清の希釈系列と患者血清を混ぜ、さらに同型血球を反応させてどこまで凝集するかを調べる。 もし型物質があればそれによって凝集が妨害を受ける。 型物質測定(唾液) 患者が分泌型(Lewis(a-b+))なら唾液中にも型物質があるので血清の代わりになる。 Lewis(a-b+)は日本人の70パーセント。分泌型。 Lewis(a+b-)は日本人の20パーセント。非分泌型、分泌型両方あり。 Lewis(a-b-)は日本人の10パーセント。非分泌型。 対象は全亜型。Ax、Ael、Bx、BelやシスABでは検出されない。 不規則抗体検査 (不規則抗体はABO式血液型以外の血液型に対する抗体のことだが、便宜上ここに記す。) その他IgM系不規則抗体でもウラ試験で異常凝集がある。 対象はウラ試験で異常な凝集が認められた場合。 予備加温法によるウラ試験 37度の熱を加えてウラ試験の凝集が消えるか確認する。 対象は寒冷凝集を疑う場合。 生食置換法によるウラ試験 生理食塩水を加えてウラ試験の凝集が消えるか確認する。 対象は連銭形成を疑う場合。
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