へび 【蛇】
蛇は、冷たい眼、独特のはい方、毒を持つものもあること、などから、古くから魔的な存在として恐れられたが、同事に崇められてもきた。世界のいかなる民族も、たいてい蛇を崇め、またシンボルとするものもある。ギリシア神話には地下や水の世界と結びつく多くの蛇の怪物が登場する。中国では古代人が大蛇や毒蛇と闘った経験から、これを恐れて山や水の神霊と崇める風が生まれた。日本でも蛇(とくに白蛇)は神の使いとして神聖視する。また屋根裏に住むアオダイショウなどを家の神と敬ったが、これはネズミの天敵だからであり、養蚕家もネズミから蚕を守るため蛇を尊んだ。ドイツやスイスでも蛇が住みつくのを喜ぶ。火事や落雷の守り神ともされた。『旧約聖書』のアダムとイブは、蛇に誘惑されて禁断の木の実を食べたという。日本にも、夜毎に女を訪ねる男の素性を調べたら蛇だったとする伝説があり(三輪山伝説)、類似の神婚説話も多い。体そのものは民間医療にも使われてきた。→ 三輪山伝説
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