蛇の補題とは? わかりやすく解説

蛇の補題

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/11/09 03:23 UTC 版)

蛇の補題(へびのほだい、: snake lemma)、スネーク・レンマ数学、特にホモロジー代数において、しばしば短完全列から長完全列を構成するために用いられる道具である。蛇の補題はすべてのアーベル圏で有効であり、ホモロジー代数やその応用、例えば代数トポロジーにおいて、広く利用される基本的な道具の一つである。この補題によって構成される準同型は、一般に連結準同型 (connecting homomorphism) と呼ばれる。

補題の主張

任意のアーベル圏アーベル群の圏や与えられた上のベクトル空間の圏など)において、以下の可換図式

を考える。ただし、2つの行は完全であり、0 は零対象である。 このとき、射 a, b, c余核を結ぶ、以下の完全列が存在する。

において視覚化できる。 補題の結論である完全列

このとき、蛇の補題を「手前」の図式(添字 1)と「奥」の図式(添字 2)それぞれに適用して得られる2つの長完全列(

大衆文化において

関連項目

参考文献

外部リンク


蛇の補題

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 06:56 UTC 版)

ホモロジー代数学」の記事における「蛇の補題」の解説

詳細は「蛇の補題」を参照 任意のアーベル圏アーベル群の圏与えられ体上のベクトル空間の圏など)において、可換図式考える。ただし2つの列は完全で、0 は零対象である。すると a, b, c の余核関連した完全列 ker ⁡ a ⟶ ker ⁡ b ⟶ ker ⁡ c ⟶ d coker ⁡ a ⟶ coker ⁡ b ⟶ coker ⁡ c {\displaystyle \ker a\;{\color {Gray}\longrightarrow }\ker b\;{\color {Gray}\longrightarrow }\ker c\;{\overset {d}{\longrightarrow }}\operatorname {coker} a\;{\color {Gray}\longrightarrow }\operatorname {coker} b\;{\color {Gray}\longrightarrow }\operatorname {coker} c} が存在する。さらに、射 f がモノ射であれば、射 ker a → ker b もモノ射であり、g' がエピ射であれば、coker b → coker c もエピ射である。

※この「蛇の補題」の解説は、「ホモロジー代数学」の解説の一部です。
「蛇の補題」を含む「ホモロジー代数学」の記事については、「ホモロジー代数学」の概要を参照ください。

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