薬の煎じ方
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/11 02:24 UTC 版)
傷寒論や金匱要略など、古典に記載されている薬の煎じ方は複雑で、水の中へ投入する薬味の順序が決められているものや、いったんいくつかの薬味を散じた後、かすを抜いてまたのこりの薬を煎じる「抔」というのがいくつもある。しかし現在はだいたい次のようにすればよいとされている。 まず土瓶を用意する。ない場合、家庭に普及しているアルマイトやステンレス、ほうろうなどのやかんでもよいが、銅や鉄製のものは生薬成分が変質するおそれがあるため使用してはならない。その中に水を三合と薬を入れ、やや強めの火で沸騰させ、その後は弱火にして、薬液が半分(一合五勺)になるまで煮る。できあがったら、すぐにかすを濾して別の入れ物に保管し、ぬるま湯程度の暖かさのものを食間に飲むようにする。
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