渋谷天笑 (2代目)とは? わかりやすく解説

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渋谷天笑 (2代目)

(胡蝶英治 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/25 13:36 UTC 版)

二代目 渋谷 天笑
別名義 古長英治(2002年 – 2010年)
胡蝶英治(2010年 - 2017年)
生年月日 (1984-01-04) 1984年1月4日(41歳)
出生地 大分県
身長 172 cm
職業 俳優
ジャンル テレビドラマ舞台
活動期間 2002年 -
配偶者 有(2024年2月~)
著名な家族 渋谷天外 (3代目)(養父)
所属劇団 松竹新喜劇
公式サイト 公式プロフィール(松竹新喜劇)
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二代目 渋谷 天笑(にだいめ しぶや てんしょう、1984年1月4日 - )は、日本の俳優松竹新喜劇の劇団員で、劇団若手リーダーのひとり。大分県出身。養父は、三代目渋谷天外

来歴・人物

中学3年生のとき、テレビドラマ『みにくいアヒルの子』(1996年、フジテレビ)を見て[1]、「こんなたくさんの人を『頑張ろう』という気持ちにさせる仕事はすごい」と感銘を受け、役者を志す[2]

芸能プロダクションエヌ・エー・シーの付属養成所NACタレントセンター(大阪)に127期生として入所。2002年から古長英治の名で芸能活動をスタートさせ、テレビドラマや舞台に出演する[3][4]

あるとき観劇した松竹新喜劇の大阪弁による舞台に衝撃を受け、劇団の代表である三代目渋谷天外の付き人となる。半年後の2010年6月に松竹新喜劇へ入団。そこからさらに3年間、天外の付き人を務めた[5]。舞台では、胡蝶英治の名で劇団の若手二枚として活躍。師匠の天外からは「二枚目やけど、どっか抜けていて喜劇向きの役者」と評される[6]

2017年9月7日初日の新橋演舞場『松竹新喜劇 新秋公演』にて、「渋谷天笑」を襲名[7]。「渋谷天笑」は、天外が22歳のときに藤山寛美から名付けられた初名で、三代目「渋谷天外」襲名後、25年間途絶えていた。天外には後継ぎがいなかったため、「渋谷は自分で終わる」と考えていたところ、天笑(当時胡蝶)が「渋谷を僕にください、渋谷の名前を残したいです」と願い出て、名跡が引き継がれる運びとなった[6][8]

34歳で通信制の高校に入学し、3年間学業を修め、2021年3月に卒業[9]

2023年5月の松竹新喜劇創立75周年記念特別公演で天外が31年務めた劇団座長を退くと、劇団は若手5人を軸とする集団指導体制に移行。天笑もその若手リーダーの一人として、劇団をけん引する立場となる[10]

松竹新喜劇と並行して、外部の舞台や映像出演にも積極的に取り組む中、舞台『取り立てやお春』(2010年-2011年)で錦織一清と共演し、意気投合。以来、錦織演出舞台への出演を中心に多くの活動を共にしており、2023年10月1日には、正式に錦織一清主催の「アンクル・シナモン」に所属することが公表された[注 1]

2023年12月15日、渋谷天笑ファンクラブ「TENSHO座」発足[注 2]

2024年2月、一般女性と結婚。さらに2024年3月15日、三代目渋谷天外の養子となった [11][12]

出演

舞台

松竹新喜劇公演

  • 松竹新喜劇 錦秋公演(2012年11月:大阪松竹座
  • 松竹新喜劇 南座プロデュース公演(2013年3月:京都南座
  • 松竹新喜劇 爆笑公演(2015年5月:枚方市民会館ほか)
  • 松竹新喜劇 葉月爆笑公演(2015年8月:京都南座)
  • 松竹新喜劇 新秋公演(2017年9月:新橋演舞場) - 二代目渋谷天笑襲名
  • 松竹新喜劇 錦秋公演(2017年11月:大阪松竹座)
  • 劇団創立70周年記念公演松竹新喜劇(2018年9月:大阪松竹座)
  • 松竹新喜劇 錦秋特別公演(2019年11月:大阪松竹座)
  • 初笑い! 松竹新喜劇 新春お年玉公演(2020年1月:京都南座)
  • 初笑い! 松竹新喜劇 新春お年玉公演(2021年1月:京都南座)
  • 松竹新喜劇 夏まつり特別公演(2021年7月:京都南座)
  • 松竹新喜劇 錦秋公演(2021年11月:大阪松竹座)
  • 初笑い! 松竹新喜劇 新春お年玉公演(2022年1月:京都南座)
  • 初笑い! 松竹新喜劇 新春お年玉公演(2023年1月:京都南座)
  • 松竹新喜劇 五月新緑公演(2023年5月:大阪松竹座)
  • 初笑い! 松竹新喜劇 新春お年玉公演(2024年1月:京都南座)
  • 松竹新喜劇 喜劇発祥120年(2024年5月:大阪松竹座)
  • 11月松竹新喜劇公演(2024年11月:大阪松竹座)
  • 松竹創業130周年 初笑い! 松竹新喜劇 新春お年玉公演(2025年1月:京都南座)[13]

錦織一清演出作品

  • テレサ・テン生誕60周年記念音楽劇 恋人たちの神話(2012年9月:三越劇場
  • 織田作之助生誕100年 青春グラフィティ音楽劇 ザ.オダサク(2013年5月:大阪松竹座、新橋演舞場)
  • 熱海殺人事件〜クォリファイングトライアル〜(2014年3月:ニッポン放送イマジンスタジオ) - 熊田留吉役
  • ミュージカル ザ・オダサク 〜愛と青春のデカダンス〜(2014年4月:KAAT神奈川芸術劇場、5月:京都南座)
  • 広島に原爆を落とす日(2015年4月:京都南座、全国公演)
  • あゝ同期の桜(2015年7月:ニッポン放送イマジンスタジオ)
  • あゝ同期の桜 〜風になった空の男たち〜(2016年3月:博多リバレインホール)
  • 痛快!人情時代劇 三太 かわら版売り(2017年3月:ニッポン放送イマジンスタジオ)
  • 蘭 〜緒方洪庵 浪華の事件帳〜(2018年5月:大阪松竹座・新橋演舞場、2019年8月-9月:全国12か所巡業)
  • 【自主公演】TENSHO座 サラリーマンナイトフィーバー(2020年2月、本所松坂亭劇場) - 主演 サラリーマン広瀬役
  • 【自主公演】TENSHO座 サラリーマンナイトフィーバー(2021年9月、本所松坂亭劇場、オンライン公演) - 主演 サラリーマン広瀬役
  • 毒薬と老嬢(2022年3月-4月、新橋演舞場、名古屋御園座、久留米シティプラザ ザ・グランドホール、札幌道新ホール、大阪松竹座) - テディ役
  • サラリーマンナイトフィーバー(2022年8–9月:全国公演、10月:大阪松竹座) - サラリーマン飯脇役
  • サラリーマンナイトフィーバー(2023年2月:三越劇場) - 主演 サラリーマン広瀬役
  • 垣根の魔女(2023年4月:大阪松竹座、5月:全国公演) - 高木サトル役
  • あゝ同期の桜(2024年3月:三越劇場、京都南座) -豊島中佐役
  • 【自主公演】TENSHO座 熱海殺人事件(2024年6月、心斎橋角座) - 熊田留吉役
  • 蒲田行進曲完結篇・銀ちゃんが逝く(2024年7月、浅草花劇場) - 佐藤役
  • カルメン故郷に帰る(2024年8月:新橋演舞場、9月:大阪松竹座、全国公演)[14] - 信平役
  • 毒薬と老嬢(2025年3月-4月:三越劇場) - テディ役
  • 熱海殺人事件(2025年4月-5月:新宿シアタートップス) - 熊田留吉役
  • 狂人遊戯(2025年6月:東京両国シアターXカイ、6月-7月:神戸三宮 シアター・エートー)

その他の舞台

  • 松井誠烈風公演(2003年3月、新歌舞伎座
  • 北島三郎特別公演(2008年3月、梅田コマ劇場
  • 藤山寛美没後二十年・六月喜劇特別公演(2010年6月、新橋演舞場)
  • 取り立てやお春(2011年3月、大阪松竹座)
  • 五木ひろし特別公演(2012年2月:明治座、6月:新歌舞伎座)
  • 前川清特別公演(2012年7月、御園座)
  • 中村美律子神野美伽、錦秋特別公演(2012年10月、新歌舞伎座)
  • エル・スール~我が心のふるさと博多、そして西鉄ライオンズ~(2018年2月、ABCホール、藤山扇治郎自主公演)
  • トリッパー遊園地(2019年3月:新橋演舞場ほか地方公演、4月:大阪松竹座)
  • 三婆(2019年5-6月、大阪松竹座)
  • 藤山寛美三十三回忌追善 喜劇特別公演(2022年5月:大阪松竹座、7月:新橋演舞場、10月:京都南座)
  • 錦秋喜劇特別公演(2024年10月、京都南座)

テレビドラマ

映画

TVCM

  • 「VC3000のど飴」
  • 関西電力(関電SOS+ケイオプティコム)」
  • 四国電力 電化住宅」('06.8/12〜1年間 地域:四国)

スチール

  • 「東芝企業広告」

VP

  • 「影の交渉人」レポーター役

脚注

注釈

  1. ^ X【公式】錦織一清オフィシャル情報アカウント2023年10月1日午後6:23のポストにて、株式会社アンクル・シナモンからの「ご報告」として発表された。
  2. ^ 2024年2月7日午後9:32のXポストでファンクラブ開設にふれ、「TENSHO座」では「皆様が座長、私が座員」とのスタンスを示した。

出典

  1. ^ 「渋谷天笑 お芝居はアクションじゃなくリアクションだ」『週刊大衆』2018年12/24号、双葉社、148–149頁。
  2. ^ “渋谷天笑が見すえる10年後の松竹新喜劇”. YAHOOO!ニュース エキスパート中西正男. (2018年8月26日). https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/d847a571aae88ec5fdd69be52908dd1e1bcdc82f 2025年3月24日閲覧。 
  3. ^ 古長英治のプロフィール”. ORICON NEWS. 2025年3月24日閲覧。
  4. ^ テレビドラマ人名録 古長英治”. テレビドラマデータベース. 2025年3月24日閲覧。
  5. ^ 松竹新喜劇 新春公演 渋谷天笑・藤山扇治郎インタビュー (YouTube). 寺谷一紀のまいど!まいど!. 22 December 2023. 該当時間: 0:40-1:50.
  6. ^ a b “「渋谷天笑」25年ぶり復活 イケメン俳優・胡蝶英治が二代目襲名へ”. Sponichi Annex (スポーツニッポン新聞社). (2017年7月12日). https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2017/07/12/kiji/20170711s00041000355000c.html#goog_rewarded  2025年3月24日閲覧。 
  7. ^ 胡蝶英治改名のお知らせ』(HTML)(プレスリリース)松竹新喜劇、2017年7月4日https://www.shochiku.co.jp/shinkigeki/news/7732017年7月12日閲覧 
  8. ^ “渋谷天外、二代目・渋谷天笑に「努力して」”. 日テレNEWS NNN (日本テレビ放送網株式会社). (2017年8月2日). https://news.ntv.co.jp/category/culture/368644  2025年3月24日閲覧。 
  9. ^ “37歳の俳優・渋谷天笑が「高校卒業」を報告 NHK朝ドラ出演中”. 東スポWEB (株式会社東京スポーツ新聞社). (2021年1月28日). https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/220865   2025年3月24日閲覧。 
  10. ^ “渋谷天外が松竹新喜劇代表を勇退、藤山扇治郎ら若手にエール「切磋琢磨して」”. ステージナタリー (ナターシャ). (2023年3月2日). https://natalie.mu/stage/news/515009 2025年3月24日閲覧。 
  11. ^ “渋谷天外の養子となった渋谷天笑が飛躍誓う!「いつか天外さんと親子役を…」松竹新喜劇、10日開幕”. Sponichi Annex (スポーツニッポン新聞社). (2024年5月9日). https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2024/05/09/kiji/20240509s00041000367000c.html  2025年3月24日閲覧。 
  12. ^ “渋谷天外 弟子・天笑との養子縁組の経緯と結婚式をぶっちゃけ「ウチの墓守ってくれるか」”. 東スポWEB (株式会社東京スポーツ新聞社). (2024年4月2日). https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/297653#goog_rewarded   2025年3月24日閲覧。 
  13. ^ “元宝塚スター初の松竹新喜劇出演 有沙瞳「本当の男の人と夫婦みたいなのも初めて」初づくしに胸躍らせる”. スポーツニッポン. (2024年12月3日). https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2024/12/03/kiji/20241203s00041000186000c.html 2024年12月3日閲覧。 
  14. ^ 藤原紀香主演舞台「カルメン故郷に帰る」横山由依・徳重聡らキャスト決定”. ステージナタリー. ナターシャ (2024年2月27日). 2024年2月27日閲覧。

外部リンク




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