聖バルトロマイの殉教_(リベーラ、1644年)とは? わかりやすく解説

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聖バルトロマイの殉教 (リベーラ、1644年)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/09/04 20:07 UTC 版)

『聖バルトロマイの殉教』
スペイン語: Martirio de San Bartolomé
英語: The Martyrdom of Saint Bartholomew
作者 ホセ・デ・リベーラ
製作年 1644年
種類 キャンバス上に油彩
寸法 202 cm × 153 cm (80 in × 60 in)
所蔵 カタルーニャ美術館バルセロナ

聖バルトロマイの殉教』(せいバルトロマイのじゅんきょう、西: Martirio de San Bartolomé: The Martyrdom of Saint Bartholomew)は、17世紀スペインバロック期の画家ホセ・デ・リベーラが1644年にキャンバス上に油彩で描いた絵画である。カタルーニャのイラストレーター、画家、作家、詩人であったアレクサンドラ・ダ・リケーが所有していた作品で[1]、1903年に購入されて以来、バルセロナカタルーニャ国立美術館に所蔵されている[1][2]

作品

この絵画は、聖バルトロマイ殉教と彼の身体的苦悶を表している[1]。彼は使徒の1人で、イエス・キリストの昇天後、アルメニアで全身の皮を剥がされ殉教した[3]。この聖人の主題は、対抗宗教改革時代のイタリアとスペインで人気のあるものであった[4]

聖バルトロマイの殉教』 (1634年)、ワシントン・ナショナル・ギャラリー

画中のほぼ全裸のバルトロマイは、鑑賞者の方を絶望的に見ている。一方、加虐趣味的な酔った処刑人は、彼の身体の皮を剥ぐのに嬉々としている。地面にはバルダック (Baldach) 神として特定されている古代彫刻があり、後ろでは頭部を覆った2人の僧が惨劇を見ている[1]

絵画はヤコブス・デ・ウォラギネの『黄金伝説』の記述にしたがったものであり、聖バルトロマイと同じ刑罰を受けたサテュロスマルシュアース寓話キリスト教の伝説に翻案したものである[1]。 なお、リベーラは、1634年にも構図の異なる同主題の『聖バルトロマイの殉教』 (ワシントン・ナショナル・ギャラリー) を制作している[4]

脚注

  1. ^ a b c d e Martyrdom of Saint Bartholomew”. カタルーニャ国立美術館公式サイト (英語). 2025年7月31日閲覧。
  2. ^ Guide of the Museu Nacional d'Art de Catalunya. MNAC, 2004. ISBN 84-8043-136-9
  3. ^ 「聖書」と「神話」の象徴図鑑 2011年、145頁。
  4. ^ a b The Martyrdom of Saint Bartholomew”. ワシントン・ナショナル・ギャラリー公式サイト (英語). 2025年7月31日閲覧。

参考文献

外部リンク




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